昨日の夜、製造年月日が不明のオイルサーディンを食
べた。
何故、その缶詰に手が伸びたかというと、ビールのお
つまみが無いかと物色したから。
微かにサーディンの記憶があったのだ。
案の定、直ぐに見つかって、粒マスタードをつけて食
べることにした。
一応いつの缶詰かと思い、確認したのだが、賞味期限
などどこにもなく、ということはそれが義務付けられ
た以前の缶詰かと、やや古さに思いを馳せた。
今でもそうだが、あまり賞味期限に関しては気になら
ない。
それに関係なく、食べて変な味と感じたら食べないだ
けのことだ。
自分の感覚の方を大事にしている、などとちょっと格
好つけて食べ続けた。
別に、オイルサーディンがアンチョビになってたわけ
でもなく、変な味はしなかった。
昔は、おつまみにして良く食べたものだが、最後に食
べたのはいつだったか、十年以上前になるな、まあ特
別旨いというほどではないが、缶詰としてはあまり余
計なものも入ってないし、味付けしたものよりは断然
良い、とつらつら思い一缶食べ終えた。
直後に、なんとなく厭な前兆らしきものはあった。
冷たいビールで、ちょっとお腹が冷えたかなくらいな
感じで寝床に着くと、急激にお腹が。
苦しくなってきて、「これはまずい」となった。
滅多に下痢はしないのだが(去年、これも十数年ぶり
だが、風邪がお腹に来て三日苦しんだ)どう考えても
その痛みだ。
トイレに駆け込み用を足す。
この手のものは、大体一回きりの一過性が自分にとっ
ての普通なので、これで終わりかなとひと段落。
とはならなかった。
二三時間過ぎた頃に第二波が来てしまった。
今度の方が、何だか強力だ。
招からざる客をトイレに放出。
こうなると、三度目が不安になる。
ひょっとして本格的なやつか。
まさかO157、腸炎ビブリオ、サルモネラ、葡萄球
菌、といくつか候補を探る。
しかし、それは杞憂に終わり、第三波は来なかった。
一夜の悪夢か。
結局、サーディンの油が原因かな、と無難な結論を得
て、何事も無かったように一日は始まった。
一体、あれはなんだったのだろう。