ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

松本散歩-締め

2007年02月26日 | Weblog
松本散歩とか言いながら、松本の描写が無いのは今に
始まったことではない。
などと書いていると、まるで随筆家にでもなったよう
な錯覚を覚える。
などと書いても、またまた随筆家、のようなもの、に
見える。
まあ、結局、気分は随筆家というのが正解なのだろう。

ということで、いつしか松本の中心である「縄手通り」
に辿り着いた。
ここは、昔の通りをその雰囲気を生かしリニューアル
したところで、狭い石畳の両側に、「古道具屋」など
小さな昔からの店が、夜店のように並んでいて、観光
客にとっては、「古い街」風情を感じるであろう所と
なっている(多分)。
この通りの中ほどにある鯛焼き屋に、ちょっと用があっ
た私は、つまり鯛焼きを買おうと思って来たのだ。
もったいぶった言い方をしたのは、単に鯛焼きを買う
という行為を修飾したかったに過ぎない。
少しでも、格好悪さを誤魔化したいと。

ということはどうでも良く、ここの鯛焼きは「美味い」
ということなのである。
一つ一つ鯛の型(連結式ではない)で焼くのも今とな
っては珍しいが、餡子も尻尾までたっぷり、素朴な程
よい甘さ、鯛焼きの原点がここにある。
一個150円のささやかな幸せ。
メニューにはもう一種類、カスタードクリームという
のがあるが、これってどうなんだと我々は(ってだれ
だ)思うが、コンビニ世代にとってはノープロブレム
なのだろう。

鯛焼きを抱えて、残りのコースを歩く。
鯛焼きの暖かさが懐炉替り、ということもないが手提
げ紙袋に入れてくれたので、邪魔にはならない。
ほぼ6キロコースを歩き、ここらで一休みか、と丁度
終点に近いところに「オ.クリヨー.ドヴァン」が位
置しているので、カフェオレでも飲んで一休みしよう
かなどと思ったが、本日臨時休業。
「なんか、良く臨時休業に当たるな」と思いつつ、や
や肩透かしを食らった状態で、川沿いの道を歩いてい
ったのである。
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