ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

松本散歩2

2007年02月24日 | 食べ物


スープの次は、メインのチキンだ。
胸肉に、ガラムマサラのようなものをつけてグリルし
てある。
皮目につけてあるのだが、スパイスをつける前に予め
グリルしてあるのだろう、ぱりっとしていて相当熱い。
見た目も端整で、「スパイシーモスチキン」とは一線
を画していた。
この料理も、皿全体に丁寧さが表れていた。
完全にフランス料理の一品になっていた。
しかも、ビストロ系ではなく、今日のに関して言えば
エスニックフランス料理やや高級版、と言った所だ。
この味付けにはライスは合わないだろう、と思ってい
たが、ちゃんと頼んでいる人がいた。
位置づけは、やはり[洋食や]のようだ。
店の主人が、本当は本格的なフランス料理をやりたい
のかどうかは分からないが、客に合わせるとこういう
スタイルになるのは致し方ないか。
個人的には、本格派を望むのだが、松本といっても、
田舎は田舎だしね。
それに、個々が旨ければ良いわけだ。

店を後にして、来た道ではない裏道を歩く。
初めて通る飲み屋街。
どうしてこういう通りは、「新宿歌舞伎町」のように
なるのか、皆同じ匂いがする。
昼間の飲み屋街、気だるさと微かな日本酒の匂いに包
まれている、ってところか。
例えば「来夢来人」というような微笑ましいというか、
暴走族的センスのネーミングのスナックを発見すると、
どういう人が来るのか想像する。
一生縁が無さそうなこれらのスナック、無くてはなら
ない人がいるという事実が不思議に思える。

飲み屋街を抜けて暫くすると、大きな壁が目に飛び込
んできた。
街中にはそぐわない、工場の壁のような大きな側面。
トタンをつぎはぎつぎはぎ張り合わせたようなものだ
が、それがなかなか良い味を出している。
コンポジションというやつだ。
というわけで、本日の写真は、久しぶりの壁シリーズ。
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