ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

エイ

2007年02月05日 | 食べ物


前々から気になっていた「クリヨ-ド.ヴァン」の、
「エイヒレの焦がしバターソース」、とうとう食べる
機会が到来した。
と言っても、自分で食べるわけではなく、他人に食べ
させて様子を見ると言う、何とも卑怯な方法を取るわ
けだが。
以前だったら、取り敢えず自分で試みるという態度で
臨んでいたのだが、最近はすっかり姑息になり、他人
で試して良かったら、というパターンになっている。

例えば、扱ってる素材に全く疑問が無いような店でだ
ったら、新しいメニューがあれば、躊躇無く頼む。
しかし、田舎の場合、特に魚類は、往々にして大きなリ
スクを伴う。
ちょっとした賭けになるのだ。
お気に入りのここ「クリヨード.ヴァン」も例外では
ない。
過去の失敗があっての自分なりの対処法が、今回のよ
うな姑息な手段なのだ。
他人から卑怯と言われようが、自爆するよりは良い。

で、いよいよ「エイヒレ」の登場となる。
過去に何度か、フランス料理では食べている。
主に「エイのムニエル」でだが、肉と肉の間の繊維質が
ゼラチン質で、それが肉にしっとりした感触を与え、
かなり旨いというか好きな魚だ。
但し、新鮮であれば、と言う絶対条件付。
結構時間がかかって登場の「エイ」、見た目では全く
判断が付かない。
香りを嗅がせてもらう(みっともないのは承知)。
別に、いやな匂いはしない。
頼んだ本人は、ばくばく食べている。
そこで、ちょっと味見(みっともないのは承知)。
特別、古いということもなく、食べられるレベルだ。
つまり、非常に新鮮と言うことも無く、古いでもなく
問題は無いということだ。
しかし、エイの味そのものはと聞かれれば、そんなに
旨いエイではないと答える。
つまり、冷凍物で、水っぽくついでに旨味も抜けてい
るエイということなのだ。
しかし、生の臭いやつよりは、冷凍の臭くないものの
方が良いに決まっている。
最悪は、冷凍物の臭いやつ。
つまり、食べられるだけで良しとするのが、田舎での
現実的対処法ということになるのだ。
コメント