ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

いわし

2007年02月08日 | 食べ物


田舎で魚料理を頼むときには、リスクが伴うので頼ま
ないなどと言っときながら、自ら頼んでしまった。
本当、文章にすると、さも尤もらしく、常に実践して
いるかのごとく聞こえるが、実際はかなり適当で、都
合の悪いことは削除して良いことしか書かないから、
ブログは油断なら無い(自分のことだが)。

「フォルマッジョ」(本格ナポリピザが食べられる唯
一のところ)に行ったら、「鰯のフリット」なるメニュ
ーがあったのだ。
「鰯か」
「鮮度を保つのが特に難しい魚だし」
「どうなんだろう」
と頭の中で問答し、結局頼んでしまった。
からっと揚がった、小ぶりの鰯が5匹ほど。
タイムが入った、岩塩をつけて食べるようになってい
る。
恐る恐る一匹食べる。
やけどしそうに熱い。
当然骨ごと食べられる。
鮮度は悪くない。
勿論、非常に良いという状態は望むべくも無いが、問
題ないレベルだ。
立て続けに、他の鰯も口に放り込む。
小鯵とかもそうだが、雑魚的魚はやはり美味しい。
鮮度さえ良ければ、マグロや、鰤なんかより断然食し
たい魚だ。
こういうのは、流通網が発達した今でも、海の近くな
らでは、という類のものだろう。

鰯の後には、ピザ。
今回、好きなものでハーフアンドハーフでどうですか、
というシェフの奨めに応じて、スパイシーミートとプロ
シュートのピザを頼んだ。
スパイシーミートなどというと、如何にも宅配系にあり
そうなものだが、そこは一工夫というか、ガラムマサ
ラで味付けしたひき肉で、宅配系とは一味違っている。
黒オリーブとかピクルスも散らしているから、そんな
小道具でも宅配系との味の違いは明らか。
とここで宅配系という言葉を三度使っているが、別に
宅配系に恨があるわけではない。
もう半分には、プロシュートと温泉卵。
最近、温泉卵はちょっとした流行のような気がするが、
プロシュートの塩味を和らげるためのものと思えば納
得する。
個人的には、無くても良い。

その後自家製のカモミールを飲みながら、いつものよ
うにかかってるジャズを聴き(分かったところではコ
ルトレーンとビルエバンス)、読みかけの「ロシュフー
コーの箴言集」を読む。
出だしに戻るが、文だけ読むと、お前は片岡義男(古
い?)か、というような尤もらしい世界だ。
用心用心。
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