そう言えば、「Tac通信」その2がなかなか出来上がらない。理由ははっきりしている、肝心の私が全然とりかかってないからだ。いくつかの原稿はすでに手元にあるのだが、本人がこれでは。気力が充実していないせいなのだが、困ったものである。一応秋は、創作の秋でもあるはずなのだが......。
今年の松茸は不作らしい。と言ってもさして興味はないので正直な所どっちでもいい。考えて見ると、秋の食べ物で本当に心待ちにしているものって何だったかと直ぐに思いつかない。茸、秋刀魚、栗、果物どれも秋ならではのものであるが、これだっ、ていうほど好きなものがないことに気づいた。子供の頃であれば、茸狩りに山に出かけ収穫したものをその夜食べ満足すると言う、充実感を伴った濃い食体験で、総合的に秋の味覚体験として記憶されていた。今は、栽培ものの茸も年中あり、秋だからといって天然ものに出会うことも少なく、あっても単なる食材の一つとしか見なくなっている。茸以外でも冷凍技術が発達して、季節を問わず色んなものが食べられるので、秋のインパクトそのものが薄れてしまった。食材の質は旬のものが良い筈なのだが、そこそこのものが絶えずあるという状況は、それらに対する欲求を減少させるようである。一般的にいう、季節感の喪失でんな。