山中教授のノーベル賞受賞は、この三年ずっと取る取るといわれ続け肩透かしを食ってた末のことなので、本当、目出度いし、本人もほっとしているのではと推測される。芥川賞などでも見られるが、候補の周りにはその瞬間を狙うマスコミがへばりついているので、逃した場合のがっかり度が増す。本人は思ってた以上の心理的影響を受けると思う。騒ぎたければ受賞してから騒げばいいのに、と、あの風景を見るたびに思っていた。あと、オリンピックのメダリストと同じようにテレビで引っ張りだこになる光景も、ちょっと何とかならないかと思う。山中教授の場合は、ドキュメンタリーなどでも何度もテレビで取り上げられているから手のひらを返したような態度ではないが、マスコミが騒げば、その分自分の研究にかける時間が少なくなる。本人がそういうのも好きならば良いが、そうでなければマスコミは程々にするべきだ。山中教授を見てると、全てに誠実に対応しての結果に思えるので、マスコミなど適当に相手すればいいのにと思ってしまうのだ。