先日、松本の郊外にある河原に出かけたのは、このバッタを見るためだった。石ころや砂に紛れると姿を確認するのは難しいこの外見であるが、飛ぶと隠された翅の青が煌き一気に目を惹く。その名もカワラバッタ。これも全国各地で数を減らしているらしい。好む環境がちょっと特殊というか限定されるから、川の環境整備と共に少なくなっている。いたのはこんな環境のところ。
この辺を歩くと、足を踏み出すごとにこのバッタが飛び立つ。昔は、色んな場所で、色んなバッタがこのように飛び立ったものだが、今はこういうのも滅多になくなった(田んぼでイナゴが飛び立つのは今でもあるが)。中には、こんな何とかバッタも。
この河原は、10月6日の記事と同じ川なので、クロツバメシジミの食草であるツメレンゲもぽつぽつと見られる。多くは群生に近い形で生えるのだが、これは何故だかぽつんと一つ花を咲かせていた。
草むらには、何かの脳みそが落ちていた。ゴルフボールにも見えたが大きさはソフトボール大。オニフスベというキノコのようだ。
この時期、あまり変化のない河原のようにも見えるが、色んなお宝が隠れているのである。