ピカビア通信

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トビケラに見る自然

2012年10月21日 | 生き物 自然

 

池のクリーナーを2ヶ月ぶりに掃除したのだが、相変わらず無数のトビケラの幼虫がぎっしりだった。その度に全滅させるためのお湯(この辺りは蛇口に温泉が直結)に沈めるのだが、直ぐにまた発生する。ここのとこその繰り返しである。クリーナーの容器の内側にこびりつくわけだが、それはミノムシの蓑のようなもので(幼虫はその中にいる)きっちり固定されていて、流水に当てただけではとても流れるようなものではない。だからまずお湯で殺して、その後、死骸と蓑状の巣をたわしでこそげ落とすわけなのだ。その数は多分数百匹。鯉の餌としては最適なのだが、大きさ1センチほどの幼虫を一々拾い上げるのはとてもじゃないがやってられない。結果、下水に流してしまう。一体どんな成虫になるのか確認したい所だが、未だ実現していない。

トビケラというと、一般的にはポピュラーではないのだが、成虫(しかも種類は多い)は結構いて(発生する所ではこのクリーナーでも分かるように大量だから)、多分、蛾、カゲロウと間違えられて気にもされてないのかと思われる。生態系の中ではそれなりの役割はあるのだろう。それはいいのだが、この現象が出だしたのは一昨年辺りからだ。それまではこんなこと一切なかったのだ。昆虫というのは、この例でも分かるように、何かの条件が揃うと突然大発生という現象を引き起こす。そういうものだと理解してないと、いちいち異常発生で何かの前触れかなどと大騒ぎとなってしまうが、基本的に異常発生が常態なのである。

写真は勿論トビケラではなく何かのバッタ系の幼虫。

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