いつか天魔の黒ウサギ 第12話「ほのかに白い終業式」 とまとめ
ま、何もしてないよね、たぶん
「何もしないをしている」ことすらしてないから、何ともねえ
「お前はいったい何と戦ってるんだ?」って聞きたいよ
たぶん答えはないんだろうけど。
もーあれなんですよね「じぶんたちのこと」を謎単語で塗りたくって
べらべらべらべら延々とやり続けるという
「物語やキャラクターの化学反応」を捨てるとこういうのになる
そして多分その現象は当作品だけでなくラノベがある程度まで許容している
現象なんだろな、とはおもう。問題はその土壌でどうユカイに生きるかってことで
他作品のいくつか(アニメ化したのも含む)はそういった「時間の空費」に
関する自己言及を羞恥心が耐えきれずにやっちゃうもんだけど
こんだけテッテーして「何も考えず陳腐を押し通す」ってのを
「陳腐がギャグに見える」って領域まで踏み込まずにがんばるのも
ある種の職人芸かもなーと0.2ピコグラムぐらい感心しましたとさ。
セイクリッドセブン 第12話 セイクリッドセブン とまとめ △+
「鉱物」とか扱っているだけあって結構手堅いおはなしではあったな
「重さ・速さ・つよさ」がそのまま物語をずんずん推し進めるエンジンになってる
おそろしいことに当今だとそういう「やりかた」は少数派なんだよねえ
ま、確かにガッチリだから疲れるのは確かなんだよね
ただこの作品は1クールだったから負担が軽く、リーダブルだったかと。
ま、ほとんどルリちゃんマンセーなおはなしだったわな
男どももいい味出してたけど。
嘘くさいぐらいよくできた娘をいかに魅せるか、というのが目的なら
充分に成功していたかと、そして「嘘くさいぐらいよくできたキャラ達の群像劇」
っちゅう大作品をサンライズはいくつもモノにしてるんだよねえ
また近いうちにやっていただけたら恐悦至極であります。
神様のメモ帳 第12話 君と僕と彼女のこと とまとめモ △
「メモ帳」てーととりあえずその場を走り書きしといて
後にはゴミ箱にポイってされるものですよね
永続的に「保存」されるべきモノではないという
「読み物」を書いてる人には最初に覚悟しなければならぬハードル
ま、ラノベっぽいものを嫌ってみるとどれぐらいのことができるか
ってことですよね、結果が「女・暴力・ドラッグ」っていう
これまた定番の題材になってしまうってのが困りものだけどね
そしてそれらの題材が主題になるとき「気分のいい結末」は
ほぼ訪れないことは覚悟しなければならない
ま、女や暴力はいつものことだけどカネまわりのことやドラッグまわりの
こともまあドスが効いていないというか、それこそネットまわりで
仕入れた知識を振りかざしているような浅さを受けるのね
ガチでやったらたぶん「電撃文庫」にゃならないだろーけどさ
真に受けるには重すぎるし、適当に扱うなら他のうまみを提供しなけりゃならぬ
自由なようで存外自由でないよね、いろいろ。
日常 第26話 最終話 とまとめ △+
信者乙ってのを覚悟して言わせてもらうと
「作画」とか基本的なとこがとにもかくにも鉄板ですよね
細かく見ればいろいろあるんでしょうけどほとんど最初から最後まで
ブレのなさは今年一番だったかもしれない
「画で魅せる」って方向性の作品ではないけど
この下地があってはじめて本編のドタバタが効果的になってる
立派なプロの仕事だとおもう
「日常」ってとにかく物事がうまくいかないのね
「あーこういう時もあるよね」ってのをはるかに通り越した失敗率
食べ物はこぼし、意思は疎通せず、ぜんまいが余計で、かぼちゃは割れない
でもみんなが笑って生きている、まあなんて不思議なんでしょね。
そういやSt:Gの岡部さんもいっぱい失敗してたねえ
鬱になることもあったけど最後は高笑いが復活してた
「がんばろう~」みたいなことはいいたかないけどさ
そういうのにすがりたい時節ってのはあるかもな
花咲くいろは 26話「花咲くいつか」 とまとめ ○
焼きそば屋台で告白はサイコーですねw
空気の読め無ささ加減もここまでくると芸だす
確かに緒花って「やきそば」みたいな娘だよなあ
いや、髪型がそうだってわけじゃなくて
味の調子が一本調子で、色気がなくて、でもみんなから好まれる
ハナシを作っている人がよくこの娘を理解してるってことですね
いや、愛してるのかな
この娘もあと3年もするといい女になるんだろうねェ
もう文句のない最終話ですね
ここまでしっかりキャラクターを働かせてきたのだから
あとは彼らがしたいように動かせばいいという物語の一番いい時節(とき)
スイさんの翡翠荘との別れのシーンが切々で声もあげれなかったけど
緒花がおりゃーって打ち破ってくれましたね、そこに救われた。多分スイさんも
そう言うなら彼女はこの半年ずっと「おりゃー」ってやってたんですよね
そうしてさえいればこの翡翠荘の物語がまこと信じられるわけで
アニメーションの主役を立派に務めたと言ってよいとおもう
そしてうるわしい世界と「おりゃー」を充分に描ききった当作品は
まことに立派なアニメーションだったとおもう。