意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

「富樫先生は今年も描かないんですか?というクレーム」 (アニメ感想)

2015-07-06 00:13:56 | アニメの感想2015年Season2








山田君と7人の魔女 第12話 俺は白石が好きだ! とまとめ △+








単にキスがしたかっただけなんじゃないのか?






最後に山田くんがうららちゃんにそう言ったけど、それに尽きる気がする。
要は「事態の混乱」それ自体が「目的」なのであって
そこに「打算」とか「計画」とかがまるで存在しないのね
それはギャグ漫画よりもあるいは目的志向から解放されていて
ただ単に「少年漫画」っちゅうフォーマットにおける「ラブコメ」に
驚くほど何の衒いもなく素直にのっかってるって印象がある
これは誰にでもできそうで以外とできないかもしれないこと。
うららちゃんやあるいは生徒会長のように優等生組は事態が解決できないのね
山田くんのようにその場その場でドタバタしてようやく解決をみる
勿論そこには「まんが的幸運」が働いているから痺れるような
達成感があるわけではないのだけど、何だろうね、この気取りのなさと
いい加減さがむしろ心地よいというか、もしかするとうららちゃんも
そういう所に惚れたのかもしれないね
まあ当作品でいちばん笑ったのは本編ではなくて
4話目の福本先生のエンドカードだったんだけどさww











ニセコイ: 第12話 ソウサク/オタメシ とマトメ △+








話数も短いけどハナシもいよいよ散漫としてきたね
なにせ「本編」中で「スピンオフ」の作品をほおりこんできたぐらいだ
「鍵」とか「オモイデ」とか縦に掘る要素はどこに行ってしまったのか。
千棘も言ってたけど「好き」ってまったく言えなくなってしまったのね
キチンと言葉にしているのって万里花とダチの集ぐらいなんじゃないか
物語を進めるほとんど最小単位の「言葉」すらつぶやけないのだから
当作品は「時の凍れしセカイ」に向けて進んでいるということになる
ちょっと言っておくとそれが別に嫌だったり退屈なわけではないのね
むしろそういう「うわついた気分」に浸り続けられることの楽しさがあるわけで
そういうるーみっくわーるど的な展開になっているわけだ
それは「恋」っちゅう劇薬を僕達がたのしみながら受け入れられる
限度まで薄めた結果なわけで、そういう意味では当作品は
当邦のラブコメの「典型」ってとこまできているのかもしれない。










響け!ユーフォニアム 第13話 「さよならコンクール」 とまとめ ○









私はユーフォが好きだ!







「けいおん!」で誰かに、あるいは何かにここまで率直に「好き」
って言ったことがあるかっていうとないですわな
勿論「好き」だからやっているのだろうし「好き」だから
みんな一緒にいるのだろうけど、なんだろう、それが明確な意図を
以てそれを作り上げるのではなく、たまさかの幸運と当邦の
「空気」的な蜜的空間のゆるやかな充満によってなされる理想郷といった体で
そこにアニメーションとしてたっぷり許されたワザを埋め込んでいく
っていうメソッドが「けいおん!」の正体だったとおもうんですよね、今更だけど。
さて、ぶっちゃけ「響け!」は調度それを逆さまにすればよいのであって
泡のよな「ポップ」はしかつめらしい「クラシック」に
ふわふわした「好き」は選別と具象化の「好き」に
少人数による「関係」の濃密な空間は、多人数による「仕事」の場になる、うんぬん。
その「天国と地獄」のようなきわだった対立の関係性がまあ
京都さんの作品が好きな人にはそれだけで視聴する価値になってしまうのではないかと思う
(どっちが地獄で天国かは個人個人によって違うのだろうけど)
さいご13話目、真正面からほとんど省略なしにコンクールをやってしまうのがすごい
他の製作では果たしてできたかどうか、ちょっと疑問だね
そこでは身振り手振り、指使い、ちょっとした視線、カメラの移動や陰影まで
意味を有する「特別な空間」とあいなるわけで
こんな息の詰まるような高密度な空間をアニメーションでは久しく
お目にかかっていない気がするね、それは当の京都アニメーションの制作作品でもだ。
ただ、この尋常じゃない努力と成果が果たしてどれぐらいの人に正当に
評価されるのだろうかっていらん心配もしたくなるのね
息の詰まるようなプラクティス・デイにうんざりする人もいるかもしれないし
あんまし媚びてないキャラ造形に食いつきの悪さを感じるかもしれない
スキが無いからネタ的にあつかうことや業界の共有財産になるようなわかりのいい
素材を提供したともいい難い、といった次第
そういう才あるものの「有言実行」ぶりとかわいげのなさが
まさに当作品の特徴で、長所で、同時に欠点だったとおもう
「特別」っていうのはそういうことなんだろう。
















コメント
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