◇ 東京の店頭売り価格は6870円に = 金(きん)の価格が上昇を続けている。東京の大手貴金属店では8日、消費税込みの売り渡し価格が1グラム=6870円に。過去最高値を更新した。主な原因は、ニューヨーク市場での国際価格が高騰したため。先物価格は今月に入って、8年8か月ぶりに1トロイ・オンス=1800ドルを超えている。コロナ・ウイルスの流行が収まらずに警戒感が高まり、安全資産の金が買われたと説明されている。だが金高騰の理由は、それだけではない。
一般的に言って、金価格は株価が下落したときに上がりやすい。経済状況に不安が生じて株価が下がると、安全資産の金に資金が移動するからだ。たしかに現在もコロナ終息の見通しが立たず、その不安から金が買われている面は否定できない。しかし、その一方で、株価は経済再生の動きに期待して反発している。にもかかわらず金も買われるのは、投資資金があり余っているためだろう。
つまり先行きに不安もある株式市場だけでは、資金を吸収できなくなってきた。このため資金が金市場にも流れ込んだ形となっている。金だけではなく、原油・銅・アルミといった商品価格も上昇しているのは、このためだ。このうち特に金が買われているのは、各国の中央銀行がゼロ金利政策をとったことによる。金利がゼロに近くなったことで、金利を産まない金の欠点が目立たなくなったわけだ。
コロナ対策で、各国政府は巨額の財政支出を余儀なくされている。その結果は、いずれインフレを惹き起こす可能性がある。インフレに強い金を買っておく。そんな思惑も、見え隠れしているようだ。コロナ不況で宝飾品としての実需は激減した。たとえば1-3月期のインドと中国の実需は、前年比39%も減っている。それなのに最高値を更新する魔性の金。多少の上下はあっても、しばらくは上昇し続けるのではないか。
≪9日の日経平均 = 上げ +90.64円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
一般的に言って、金価格は株価が下落したときに上がりやすい。経済状況に不安が生じて株価が下がると、安全資産の金に資金が移動するからだ。たしかに現在もコロナ終息の見通しが立たず、その不安から金が買われている面は否定できない。しかし、その一方で、株価は経済再生の動きに期待して反発している。にもかかわらず金も買われるのは、投資資金があり余っているためだろう。
つまり先行きに不安もある株式市場だけでは、資金を吸収できなくなってきた。このため資金が金市場にも流れ込んだ形となっている。金だけではなく、原油・銅・アルミといった商品価格も上昇しているのは、このためだ。このうち特に金が買われているのは、各国の中央銀行がゼロ金利政策をとったことによる。金利がゼロに近くなったことで、金利を産まない金の欠点が目立たなくなったわけだ。
コロナ対策で、各国政府は巨額の財政支出を余儀なくされている。その結果は、いずれインフレを惹き起こす可能性がある。インフレに強い金を買っておく。そんな思惑も、見え隠れしているようだ。コロナ不況で宝飾品としての実需は激減した。たとえば1-3月期のインドと中国の実需は、前年比39%も減っている。それなのに最高値を更新する魔性の金。多少の上下はあっても、しばらくは上昇し続けるのではないか。
≪9日の日経平均 = 上げ +90.64円≫
≪10日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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