◇ 読めない反動の大きさ = いよいよ初体験の10連休に入る。天候にも恵まれて、旅行客が増えることは確実。JTBの予測によると、国内外へ旅行する人は2467万人で、前年より1.2%増加する。このうち国内旅行者は2401万人で、前年比1.1%の増加。海外旅行者は66万2000人で6.9%増加する見通し。また旅行者が国内で消費する金額は8836億円、海外では1774億円を消費すると計算した。
旅行者が海外でおカネを使っても、日本の景気には影響しない。また国内の消費額は景気を押し上げるが、その計算では旅行しなかった場合の生活費を差し引いて考えなければならない。それでも三菱UFJ証券のように、国内旅行者の消費額が9265億円に達すると試算したところもある。短期間に1兆円近くのおカネが使われるとしたら、その景気浮揚効果はバカにならない。
問題は旅行でおカネを使った人々が、そのあとどのくらい節約するかだ。この節約の部分には、海外旅行者も計算に入れなければならない。常識的に言って、旅行の支出が多ければ多いほど、節約する金額は増えるだろう。しかし旅行支出の金額が正確に試算できないから、節約の金額も判らない。
10連休した企業で働くパートやバイトの従業員は、所得が減ったはず。また関連する下請けの中小企業も、仕事がなかったに違いない。こうした人たちは、支出を増やさなかったにもかかわらず、連休明けには節約を余儀なくされるかもしれない。ここまで見てくると、宴のあとの個人消費は予想以上に減退する可能性もなくはない。
(続きは明日)
≪24日の日経平均 = 下げ -59.74円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
旅行者が海外でおカネを使っても、日本の景気には影響しない。また国内の消費額は景気を押し上げるが、その計算では旅行しなかった場合の生活費を差し引いて考えなければならない。それでも三菱UFJ証券のように、国内旅行者の消費額が9265億円に達すると試算したところもある。短期間に1兆円近くのおカネが使われるとしたら、その景気浮揚効果はバカにならない。
問題は旅行でおカネを使った人々が、そのあとどのくらい節約するかだ。この節約の部分には、海外旅行者も計算に入れなければならない。常識的に言って、旅行の支出が多ければ多いほど、節約する金額は増えるだろう。しかし旅行支出の金額が正確に試算できないから、節約の金額も判らない。
10連休した企業で働くパートやバイトの従業員は、所得が減ったはず。また関連する下請けの中小企業も、仕事がなかったに違いない。こうした人たちは、支出を増やさなかったにもかかわらず、連休明けには節約を余儀なくされるかもしれない。ここまで見てくると、宴のあとの個人消費は予想以上に減退する可能性もなくはない。
(続きは明日)
≪24日の日経平均 = 下げ -59.74円≫
≪25日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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