魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

良いワイン週間その2

2009年06月24日 | ワイン ~2019年
コンビニ業界が大変だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000007-oric-ent

「セブン-イレブン、食品廃棄コストの15%を本部が負担」
なんてニュースが飛びかう。

何でも食品のロスが30~40万円/1ヶ月らしい。
(もちろんその分、利益、給料が減ることとなる)


ぶっちゃけて言いましょう。なにが15%ですか!
本部はロス分の70%以上を負担しなさい。
そうでないと加盟店は成り立ちませんよ・・・と。


かつて、うちのような酒屋さんには「コンビニをしませんか?」
というお誘いがかなりありました。


悩んだ時期もありましたが、結局うちはその道へ進むことはしませ
んでした。コンビニが右肩上がりの時期だったらそれもアリだった
でしょう。今はどの業界も淘汰が進んでいます。大変ですよね。


フランチャイズ契約というのは、実は本部はリスクを負わずに、
加盟店に押しつけ、収益を吸い上げ、さらに加盟店を生かさず殺さず
状態で鵜飼のごとく支配下に置くという恐ろしい契約システムです。

大手の巨大資本の傘下に入って、言われるがままの条件で、あえぎ
ながら経営しなければならない辛さを垣間見ることが出来るかと
思います。

それでもコンビニは潰れては(本部は痛くもかゆくもない)新たな
出店を繰り返しています。
これが制限なき競争です。自由主義の実像です。
もちろん勝利すると高笑いでしょう。

現状では流通業界は大変な消耗戦状態です。
巨大資本側の大手会社とて、厳しい不況下であえいだりも
しています。



さて、憂いながらも、明日はわが身なればこそ・・・?
今を美味しいワインで楽しみましょう。

今回はブルピノ。音楽的には第2章はモデラート・カンタービレ
くらいでいきましょうか。



2001 モレ・サン・ドニ エルボット(フレデリック・マニャン)
  (仏、ブルゴーニュ、ピノ・ノワール種、赤)


落ち着いた色合いです。軽く熟した風味がします。
キノコや落ち葉(枯葉)、土なども香ります。

とても柔らかい果実味が程よい熟成でとても心地良く飲めます。
飲み頃バッチリってところでしょう。

若さも、熟成具合も、いろんな要素の「頃合いや程よさ」が
うまく融合している状態でしょうか。

そんなブルピノの良さをしみじみとかみしめます。


ちょっとは世知辛さから、心を解放したい・・・ですよね。


なに、やけ酒かって?タシカニ?!

良いワインですが、ちょっと心も重いです。

コメント (6)
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