魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

輸入元の来訪

2009年06月27日 | ワイン ~2019年
ある輸入元のOさんが来訪されました。

大きなバッグをむんずと抱え、さながらワインの行商(営業)です。

写真の左側からいきましょうか。



・NV ティレルズ ムーアズ・クリーク スパークリング(豪)
 
フルーティーで気持ち甘みを感じますが、程よいくらいのバランスで
重さも、ドライさも万人受けする程度か? ただし、キャラは弱い。



・NV カーヴ・ド・ベレール ガメイ 100%(仏)

面白いくらいスルスルと入る。クセのなさは良くも悪くも飲みやすい。
赤ワインが苦手な方には逆説的に良いだろうか。印象は弱い。
面白さでは1番だった。



・2006 ドン・フェレイタス(ポルトガル)

こいつはバランスとしてはタニックだった。フルーツは地味目で
段ボールぽかったりもする。キノコなどそんな風味。



・2000 サン・ジョセフ(ドメーヌ・クールビ、仏)

これは美味しいです。程よい熟成でパワーよりも深みとスパイシー
さで心地良いです。革や獣臭もあります。シラー種100%。



・2002 マス・ガビネル(仏)

革、黒土、ココア、ブラックチェリー、黒糖、スパイスなど香ります。
ちょっとダシの効いた味わいで、タンニンも強め。そしてちょっと
モダンなところがあり濃くリッチ。



・2002 ヘイマン・レーヴェンシュタイン シーファーテラッセン(独)

ドライなドイツの熟成されたリースリングワイン。厚みがあり、味わい
も濃い。Oさんの好みだとか。これにブラックチョコを合わせて楽しむ
と良いらしい。



営業って大変です。お疲れさまです。
こうやって地方を営業して、花開く(世に認知される)ワインも
あるのかもしれません。

“ワイン抱えて放浪の旅”って楽しいでしょうか?

私は頭が下がりっぱなしです。
そうした地道な努力があってこそ、輸入元の入れた素敵なワイン
たちが、皆様のもとへ届いて行くのです。

コメント
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