魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

生きていればこそ

2010年05月14日 | ワイン ~2019年
本日は死にそうな目にあった。


配達のため、バイクで走っていた。


道路の左側には車が停車中。右側の反対車線からは1台の車が
やって来ていた。


停車中の車のそばを通ろうかとする時、対向車もほぼ同時に
すれ違いそうな間合いだった。


停車中の車の横を通り過ぎようとした途端のことだった。


車の運転席のドアが突如開いた!
えええぇぇぇ!!!

やっちまった~!



瞬時にブレーキをかけ、何とか必死で右側へかわし、倒れそうに
なりながらも、右側には対向車も来るし、また慌てて左側へと
車体を傾けた。


そんなにスピードも出してなかったのが良かったのだろうか。



何とか助かった・・・・・ゼイゼイ



もちろん、ドアを開けた運転手には文句を言った。

「何やってんの! 気を付けてくださいよ!」

ドアを開けた運転手は平謝りだった。



とにかく、コンマ2、3秒ずれていたらドアに確実にぶつかっていたし、

そしたら倒れて確実に対向車に轢かれていた。


また、仮にかわせたとしても、対向車のタイミング次第では、
また、道路の道幅次第では、対向車と衝突、間違いなく大けが、
下手したら死んでいました。


何はともあれ、無傷ですんでひと安心。


ホントにコンマ数秒のところで、今、元気で息をしています。


これって停車してた車をかわして、対向車だけとぶつかって私が
死んだりした場合、対向車と私だけの過失、事故になるんだろうか?

停車していた車が何食わぬ顔で逃げた場合、どうなるんだろう?

・・・・・なーんていろいろ想像していたら、かなり無性に頭に
きてしまいました。



結構気付かないけど、人間って紙一重のところで何とか保っているし、
「生きてること」なんて、そんな偶然と隣り合わせなのかもしれません。



例えばですけど、原爆を落とすタイミング、投下ボタンを押した、
その時のタイミングが、たった数秒ずれていたなら・・・・・
もともと私はこの世にいないわけですからねぇ。




まあ、死んでいたら美味しいワインは飲めませんよね。


本日もお気に入りのデイリーでホッとしています。


いつの間にか2009年へとヴィンテージが変わっていました。



2009 ミシェル・トリノ マルベック
   (アルゼンチン、マルベック種、赤、千円未満)

2008年よりも柔らかさがあって・・・ってそれでも、結構濃いめ
ではあり、若すぎもしますが、これはこれなりに最初から美味しく
飲めます。


何かこれも「生きていればこそ、なんだよな~~!」と
実感しています。


・・・・・しかし、思い出すと、今だかなりの脱力感が襲って
きます。


でもきっとこんな日のことなんて、まもなく忘れてしまうんだ
ろうなぁ。当たり前のように美味しいワインを飲める毎日に
感謝しなくてはなりませんよね。

コメント (6)
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