魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ブルゴーニュワインの優しい心

2011年11月07日 | ワイン ~2019年
今月12日(土)の夜のワイン会(詳細はクリック)まだ大丈夫ですので、参加
お申込みお待ちしております。


初めての方も思い切って参加していただきますと、新しい世界、新しい美学の
入口が待っていますよ。案外すぐ側に扉は開かれているのです。




さて、今日は街中で人間観察していましたら、いろんな人々が目の前を通り過ぎ、
思いを巡らしていると涙が出てきました。

あまりに思いは巡らすものではないようです。
勝手な思いなのですが、こちらの方がやってられなくなる瞬間もあります。
・・・ってかそう思うほど歳を取ったのでしょうか。


ひとりでも多くの方に幸せになって欲しい。
そのためにもワインの美学を感じ取っていただければ、と思います。




そんなわけで今夜はこれ。







2009 ブルゴーニュ ピノ・ノワール(モンジャール・ミュニュレ)
   (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、2千円台前半)


モンジャール・ミュニュレ(ミュヌレとも書きます)の超優良年2009年もの。
正規代理入荷後間もないワインです。


さて、若々しい色合い。香りはイチゴ、フランボワーズ、ワックスや牛乳、
濡れ雑巾、軽めのイメージです。


味わいはとてもアタックが柔らかで、古木(新樽比率を下げている)感じです。
柔らかな果実味、酸味はしっかりとありますが、タンニンは細かくて強くは
ないです。

その柔らかさ、シルキーさはなぜかヴォルネー村やコート・ド・ボーヌを彷彿
とさせます。本拠地はコート・ド・ニュイにあるヴォーヌ・ロマネ村ですが、
ボーヌ方面のものが多くブレンドされている?かも。(この造り手はボーヌ、
サヴィニー、ペルナン・ヴェルジュレス村などにも畑がありますから)

でもそのしなやかさがとても美味しくて、次を、次をと誘います。
長熟ではありませんが、早くから楽しめるタイプとしてかなりブルゴーニュの
良さを表現しているワインだと思います。優しくてとても美味しいです。


ブルゴーニュワインとそれを愛でる気持ちは「優しさ」にあるかもです。

パワーで主張しない、いろんなことを受け止める柔らかさ、これぞ永く、多
くの人々から愛されるブルゴーニュの良さだとあらためて感じます。

コメント
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