魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ワイン通に見せる方法(ちょい長文)

2012年02月15日 | ワイン ~2020年
本日(もう昨日か)はバレンタインデーでした。


いろんなつぶやき(Facebookやミクシイ、ツイッター等)でチョコもらった!
みたいな世間の殿方の情報が多かったですね。



さすれば、ワインマニアならばどんなワインがいい?


と考えはするのですが、ボルドー、ハートマークの「Ch・カロン・セギュール」
じゃ、今さら芸がない!



そこでこれ。






「ヴァレンタイン・ヴィンヤード」(USA)のカベルネ・ソーヴィニヨン!

これならいかがですか?フレンチ、ボルドー一辺倒から脱却できますかねえ。





さてさて、今夜は悠長な暇はなくて新しいワインリストに完成に向けて猛烈な
ラストスパートでした。



やっと何とか完成を見ながら・・・それでもまだちょっと迷っていたりします。

でもどこかひと安心。


そんな今宵はヴァレンタイン・ヴィンヤードではなくて、これです。
(ヴァレンタイン・ヴィンヤードは後日飲みます)







2009 フィサン(エルヴェ・シャルロパン)
   (仏、ブルゴーニュ、ピノ種、赤、2千円台)


香りはチェリー、イチゴの赤系ベリーが支配的。あとは古木、ワックス、
寝かせた肉、仁丹なども僅かに。


味わいは若い果実味の中に肉系の旨味。意外と酸が強い。
結構なことだけれど、現時点で多くの方はやや酸っぱいと言うだろうな。

タンニンもしっかりとあって、数年後にベストバランスになるでしょう。
多分古樽使用で、あっても新樽比率はかなり低め。古木の風味がします。

ただ、エキスとして芯の部分の強さはあまり感じないので、それほどすご
い寿命はないでしょう。3~5年後くらいまでが一番美味しいと推測します。

採用は微妙に難しい???



上の「フィサン」とは村名です。「Fixin」と書きますが、フランス
語ではX=SSなので「フィクサン」よりも「フィサン」となるのです。


これをショップで発音すると「こやつ出来る!」と店長さんや店員さんが
警戒すること間違いなし。


あと「シャンボール・ミュジニー」(村名)を略して「シャンボールはねぇ」
とか・・・

「ピュリニー・モンラッシェ」を「ピュリニー」
「シャサーニュ・モンラッシェ」を「シャサーニュ」

さらに「ジュヴレ・シャンベルタン」を「ジュヴシャン」と略された日にゃ・・・
お店は恐れおののくことでしょう。


この技はレストランでも恐ろしく通用するので、「ジュヴシャンでなにか
美味しいのありますか?」とか聞くと、一発でワインマニアとして見られる
ことでしょう。


・・・でもその勢いでソムリエさんが「ジュヴシャンならデュガのグリオット、
ジョセフ・ロティのシャルム、フェヴレのクロ・ド・ベーズとかルソーのクロ
・サンジャークがございます。いかがいたしましょう?」とたたみかけられても
上手く切り抜けてくださいね。

適当に頷いて超高価なワインを飲む羽目になっても私は知りませんよぉ。


通に見られるためには多少のリスクも「諸刃の剣」として覚悟しなければなら
ないのです。


コメント (2)
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