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デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

超マイナー-潜伏キリシタン墓碑群

2016年11月15日 | マイナー探訪
長崎ケーブルメディアの番組、その中でも極めてマイナーであろう番組、「潜伏、果てしない祈り」
という放送をしばらく前に見て、訪れてみたいぞ!とやって来ました。
ケーブルメディアさんもたまに良い番組作ってくれますね。(たまに?!オッホン!)

この場所は私のブログのマイナー特集の中でも、極めてマイナーな場所となります。


場所は長崎市多比良町垣内地区。
地図上ではこのあたり(クリック)になります。




案内板すら立っていない場所です。
まずは右手に登っている階段を行きましょう。




そんなに登りません。この程度。





すると左手方向に見えてきます。





墓碑群です。

もともとこの地区の先祖の墓としてずっと守られてきたのだそうです。
でも実は潜伏キリシタン(隠れキリシタン)の墓碑と判明。

下の部分



上の部分





真ん中に溝を挟んで上部と下部に分かれています。
全体を下から見ると・・・



キリシタンの墓は長方形で別名「長墓」と呼ばれたそうです。(仏教の墓は正方形だった)

1614年にキリスト教が禁教とされて、弾圧を受け、特有の「長墓は全て壊されて残っていないはず」
だった、とのことです。それが近年になって発見されたそうで極めて珍しいらしい。


もともとキリシタン大名だった大村藩の弾圧は(その責任上なのか?)厳しかったのだけど、
この地は佐賀鍋島藩の飛び地での管轄で、そこまで厳しくなかったのが奇跡的に残った要因らしい。

それをこの地区の人達が守り続けたのがこの墓碑群というわけです。
現在住んでいる方々の祖父祖母の世代あたりまで「オラショ」を唱えていたようです。



全部で64基あるそうです。

並んでいるのは夫婦の墓かもしれません。
この地区の人たちでさえ、誰の墓なのかは不明とのことです。

単なる墓地といえばそうですが、どことなく悲しく重たい心地にさせられます。
(お断りしておきますが、私はまったくクリスチャンでもなく、無宗教です)

ただ、この木々の中ではオラショが響き渡るような気がしました。
見たことのないような空間でした。

コメント
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