魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ティエラセレナ-新しいのに古い?!

2017年03月30日 | ワイン ~2019年
カレーづいている。


お店に入ってきたお客さんが「あら、カレーの良い匂い~」って言われてしまいました。




スパイスとトマト缶で作るチキンカレーです。通常のカレー粉は使いません。
スパイスはいっぱい買い込んであります。

カルダモンのホールをガリっとやってしまった時にはびっくりして、やっちゃったよ~!
と思いますが、それも含めてスリリングに食べ進めるのも楽しい。




さて、夜はまたまた試飲です。

当店の定番だったスペインワインのヴィンテージが変わりました。


2001年ものから扱っておりました。徐々に02、03、04、05と変わってきたわけですが、
今度はいきなり2010年となっています。

やはりお試しするしかありません。




2010 ティエラセレナ テンプラニーリョ レゼルヴァ
  (スペイン、テンプラニーリョ種、赤、千円台前半)

コルクはディアムコルクに。素晴らしいことです。


香りはプラム、ブラックベリー、黒糖、黒土、ココアやブラックチョコ、ちょっとトースティー
なところもあります。

味わいは熟成感、カカオ比率の高いブラックチョコ、ダンディーな渋味、案外甘さも出ています。
2005年以前ヴィンテージはもっと若さも感じていたのですが、2010年になって逆に年取った?!
的なイメージです。微妙な過渡期なのかもしれません。むしろ薹が立ってき始めている感じすらします。
ヴィンテージのせいなのか、単体の問題なのか。

このワインは不採用にしようと思ったのです。が・・・

何となく飲み進めるにつれ、だんだん慣れてきて、これでもいいかな~?!
となってきました。


さらに2日目はまとまりが出てきて良くなっていました。ホントに不思議な現象です。
飲めればいいやと、自分に節操がないためなのか? このワインの底力なのか?


こういう場合は少量入れて、お客さんの反応を見たり、意見を聞いたりすることとなりそうです。

単純に「悩んだ時は入れない」を通すことは簡単ですが、このワインはずっとお世話になっている
ので、見捨てたくありません。

コメント
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