コミックで有名な「神の雫」がTVドラマとして始まりました。
皆さんご覧になりましたでしょうか。
実は私は原作のコミックをほとんど読んでおりません。
あまりに大袈裟でドラマティックなのはTVドラマですからしょうが
ないのですが、やはり面白さはありましたね。
見ながら思わず突っ込みが入りましたよ。ソリャアンマリヤロ!
登場したワインは
・04 リシュブール(DRC、どうも原作では99年らしい)
本当の花の代りに「百花繚乱」と例えられるこのワインをお墓に
供えたのは「粋だなあ~」と思いつつも、ホントに供えられていたら
こっそり持って行く人もいるだろうな・・・なんて野暮な想像も?
さらにたたき割った瞬間「あ~もったいない!!!」と条件反射。
・90 CH.ムートン・ロートシルト
ミレーの晩鐘に例えられたワイン。しかし大地の恵みに敬意を
払うなら90年ではなく82年、もしくは61、45年あたりだと思う。
90年はボルドーは大当たりだったけど、ムートン自体の出来は
さほどでない。しかし「別れのワイン」と例えた主人公の母が
亡くなった時のワインと聞いて思わずジーンとした。(ただ、
あんたはCh.ムートンのブドウ畑で本当に死んだのか・・・と
小一時間問い詰める?)
・シャブリ(ルイ・ジャド)
・シャブリ 1er モント・ド・トネル
(フランソワ・エ・ジャン・マリー・ラヴノー)
ラヴノーのシャブリをいかにも生牡蠣と合わないことで不味い
イメージで登場しましたが、これは素晴らしいワインです。
ただ、樽の効いた(特に新樽を使った)ワインは生の魚介類とは
相性が良くなくて、生臭さを強調してしまいがちなのです。
もちろん「それでも美味しい」と思う方はそれでもいいのですが、
避けた方が無難でしょう。(もちろん好みや感性は誰からも支配
されません。支配しようとする方が愚かでしょう)
あと評論家とおぼしき人の偉そーなこと!
いくら料理の評論家とて、ワインの評論家とて、偉そうなことを
述べても、自分自身では造っていなのです。「文句があるなら
自分で造ればいい」なんて、つい思いますよね。
そんな人間は実際に造ると、きっと見下してる造り手の足元にも
及ばないでしょう。他人に厳しく、えげつなく、冷酷で、プライド
が高く、鼻持ちならない、嫌な野郎に映ります。
・・・・・とふと考えると、私自身もそうやってワインを
選定しているわけですよ。ガーン!
自分自身のお店ですから、そうやって選ばざるを得ないのは
冷酷ですが、仕方のないことです。商売ですし、生活もかかって
います。・・・・・でもちょっと悲しい。
生れてきた人間には、それぞれの宿命や存在意義があると思う
のですけど・・・、生産され、この世の人々に飲まれるワインに
しても、その存在意義はあるのだと思いたいのです。
それをバッタバッタと試飲して切り倒している自分にも罪の意識?
に近い何かを感じてしまいます。
またこのドラマを見て、思うことがあったら書いていきますね。
皆さんご覧になりましたでしょうか。
実は私は原作のコミックをほとんど読んでおりません。
あまりに大袈裟でドラマティックなのはTVドラマですからしょうが
ないのですが、やはり面白さはありましたね。
見ながら思わず突っ込みが入りましたよ。ソリャアンマリヤロ!
登場したワインは
・04 リシュブール(DRC、どうも原作では99年らしい)
本当の花の代りに「百花繚乱」と例えられるこのワインをお墓に
供えたのは「粋だなあ~」と思いつつも、ホントに供えられていたら
こっそり持って行く人もいるだろうな・・・なんて野暮な想像も?
さらにたたき割った瞬間「あ~もったいない!!!」と条件反射。
・90 CH.ムートン・ロートシルト
ミレーの晩鐘に例えられたワイン。しかし大地の恵みに敬意を
払うなら90年ではなく82年、もしくは61、45年あたりだと思う。
90年はボルドーは大当たりだったけど、ムートン自体の出来は
さほどでない。しかし「別れのワイン」と例えた主人公の母が
亡くなった時のワインと聞いて思わずジーンとした。(ただ、
あんたはCh.ムートンのブドウ畑で本当に死んだのか・・・と
小一時間問い詰める?)
・シャブリ(ルイ・ジャド)
・シャブリ 1er モント・ド・トネル
(フランソワ・エ・ジャン・マリー・ラヴノー)
ラヴノーのシャブリをいかにも生牡蠣と合わないことで不味い
イメージで登場しましたが、これは素晴らしいワインです。
ただ、樽の効いた(特に新樽を使った)ワインは生の魚介類とは
相性が良くなくて、生臭さを強調してしまいがちなのです。
もちろん「それでも美味しい」と思う方はそれでもいいのですが、
避けた方が無難でしょう。(もちろん好みや感性は誰からも支配
されません。支配しようとする方が愚かでしょう)
あと評論家とおぼしき人の偉そーなこと!
いくら料理の評論家とて、ワインの評論家とて、偉そうなことを
述べても、自分自身では造っていなのです。「文句があるなら
自分で造ればいい」なんて、つい思いますよね。
そんな人間は実際に造ると、きっと見下してる造り手の足元にも
及ばないでしょう。他人に厳しく、えげつなく、冷酷で、プライド
が高く、鼻持ちならない、嫌な野郎に映ります。
・・・・・とふと考えると、私自身もそうやってワインを
選定しているわけですよ。ガーン!
自分自身のお店ですから、そうやって選ばざるを得ないのは
冷酷ですが、仕方のないことです。商売ですし、生活もかかって
います。・・・・・でもちょっと悲しい。
生れてきた人間には、それぞれの宿命や存在意義があると思う
のですけど・・・、生産され、この世の人々に飲まれるワインに
しても、その存在意義はあるのだと思いたいのです。
それをバッタバッタと試飲して切り倒している自分にも罪の意識?
に近い何かを感じてしまいます。
またこのドラマを見て、思うことがあったら書いていきますね。