魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

不思議な魅力のアルザス

2009年01月17日 | ワイン ~2019年
昨日の試飲会にて、実に不思議なワインと出会いました。


2004 アルザス ピノ アルテンブルグ(マルク・テンペ)
   (仏、アルザス地方、ピノ種、赤、3千円台)


色からして薄めで軽そうです。どことなく頼りなげ。

フランボワーズ、革、酵母、穏やかなフルーツが広がります。
USAやニューワールドのピノのように、明るく華やか、派手では
ありませんし、ブルゴーニュのピノような風味ともまた違います。

しかし単調なようで、味わい深いのです。それは侮れない深み
です。きれいで清々しい。そして・・・どこか秘めた力を感じ
ました。

でもこれって、この魅力って上手くお伝えできるのでしょうか?
3千円台のワインですよ。失敗したらお客さんから怒られます。

「大したことなかったぞー」って言われたら、上手く言葉が
返せない気もします。


「お好きなタイプではありませんでしたかぁ~。でも私は不思議な
美味しさを感じたのです。味わい深いと思ったんですけど~。」
というしかありません。



そしてもうひとつ、これも。
こちらは素晴らしいロゼです。




2006 ローズ・ソヴァージュ(マルク・テンペ)
  (仏、アルザス地方、ロゼ、3千円台)


今まで飲んだ中でも最高峰のロゼです。

チェリーのフルーツ、バラ、生き生きとした酵母。きれいで
クリアで美しい!浅田真央ちゃんや福原愛ちゃんのように
愛くるしく美味しい。美しさと美味さがたなびきました。
ちょっとした衝撃でした。


しかしロゼですし、3千円台です。
お客さんがロゼに3千円という金額を出していただけるかどうか
はやはり怪しいです。ちょっと自信がありません。


何となく「3千円」という金額は壁のように感じます。
ここを超えるか超えないかは大きそうです。2千円台までなら
ちょっとくらい当たらなくても、許して頂けそうな気はするの
ですが、3千円以上で当たりじゃない!と思ったら、二度と
買って頂けないような気もします。


・・・・・と書いておいて予防線を張っておく???


端数で入れてみますので、端数でご注文ください。
くれぐれもケース買いとかの大人買いオーダーは出さないで
ください。

コメント
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