どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(32)

2007-12-06 02:48:45 | 自然
     夜と昼の間  十二月に入って、高原の気温は一段と下がるようになった。  木々の葉がほとんど落ちて隙間のできた森を、白根越えの冷気が吾妻川の谷を一気に駆け上って吹き付けてくるせいだろうか。  それとも、浅間を囲む樹林が吐き出す酸素が凍結した地を這って、この辺りまで伸びてくるためだろうか。  昼と夜、夜と昼の境目が一番寒さを感じるようだ。  東京で冬を越すための準備で、一週間ほど高原 . . . 本文を読む
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