夜と昼の間
十二月に入って、高原の気温は一段と下がるようになった。
木々の葉がほとんど落ちて隙間のできた森を、白根越えの冷気が吾妻川の谷を一気に駆け上って吹き付けてくるせいだろうか。
それとも、浅間を囲む樹林が吐き出す酸素が凍結した地を這って、この辺りまで伸びてくるためだろうか。
昼と夜、夜と昼の境目が一番寒さを感じるようだ。
東京で冬を越すための準備で、一週間ほど高原を留守にした。
多少の荷物を運んだが、まだ足りないものが多くて再度戻ってきた。
いまのところここでしかパソコンが使えないので、急ぎ季節の便りを書いているというわけ。
夜は外の気温が下がってきて、朝五時か六時にマイナス8度近くになるはずだ。
それでも暖房が効く時間帯はなんということもない。
同様に太陽さえ顔を見せてくれれば、零度あたりに留まっていても昼を過ごす気分は爽快である。
冷えを最も敏感に感じるのはやはり夕方と朝であると、体感警報がピリピリと鳴る次第。
パソコンの工事があと数日で終わるので、十日過ぎには東京でも使えるようになる。イライラも間もなく解消するはずだ。
『月下の口笛』(後)が遅れているのも気になっているが、その頃には投稿できると思っている。
白根の写真を一枚添付して、取り止めのない近況報告としたい。
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