どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

思い出の短編小説『死神とワルツ』

2022-11-13 00:32:50 | 短編小説
 それは、紅葉の季節も終わり、富士山に初冠雪があった十一月半ばのことだった。「ねえ、ねえ、知ってる? あの志水さんが死んだんだってよ・・・・」 咲子のもとへ知世が大慌てで電話をかけてきたのだ。 志水というのは、この地方では評判の自然観察指導員で、咲子たち<山ガール>も何回か世話になっている人だった。「え、どうして?」「リフトに引っかけられて、高いところから落ちたらしいの」 詳しい状況は分からないが . . . 本文を読む
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