ロベリア
(城跡ほっつき歩記)より
ロベリア この小さき花をロベリアと呼ぶ
春のときめきを身体いっぱいにあらわし
色とりどりに咲いて女たちの琴線にふれる
陽光の下 ときおり笑みを漏らし
隠された多情のサガを風にさらす
あらたな恋の出現を予感させる瑠璃溝隠
たとえば この花の色はムラサキ
気まぐれな仲間には青や白
そして幼さが抜けきれないピンクの震え
ちょっぴり毒を隠し持つルリミゾカクシ
不良っぽい男に目が行くロベリア・エリヌス
キキョウ科ロベリア属の脈々たる血の系譜
だけど私はルリチョウソウと呼ばれたい
日本の蒸し暑さに耐えて可憐に咲くのだから
ムラサキシジミ蝶のように瑠璃蝶草となって舞いたい
(注) キキョウ科ロベリア属(ミゾカクシ属)
属名は英国のジェームス1世の侍医でもあった植物学者ロベール(1538-1616)の名に因むそうです。
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