作並温泉の近くに、ニッカウヰスキーの蒸溜所がありました。
北海道の余市にある蒸溜所に行ったことがありますが、ここにもあったんだねェ。
試飲♪試飲♪
↑ 看板でおわかりの通り、見学コースがあって、かわゆい案内嬢が工場をガイドしてくれます。
冬なので来客は少なく、我々の他に下品な酔っぱらいのオジサンの御一行のみ。
途中で先発や後発の他のグループをすれ違うが、よその案内嬢を見て「勝った!」とか
ひそかに思うおっさんなのであった(^益^;
受付ではニッカウヰスキーの歴史を物語るビデオが上映されておりました。広島の酒屋に生まれた竹鶴政孝という人が、1918年にスコットランドに渡り、ウィスキーの作り方を学んできます。当時ひとりで海を渡って学びに行くなんて、とても大変だったのでしょうねェ。 こいつはリタという当地の女性の心をつかみ、奥さんにして日本に連れて帰ってきます^^;
リタちゃんはすっかり日本人になりきって、政孝につくしたそうです。
しかし日本が米英と戦争をおこしたとき、リタちゃんは「敵国人」ということで
ひどくいじめられたそうです。。。
リタちゃんは迫害にも耐え、帰国することもなく日本人の妻として生き抜くことを決意。
それを政孝が一生懸命支え続けるという美しひ話になっていました。
日本のウィスキー作りのパイオニアとなった政孝。
その息子が工場を継いでゆくというところでビデオは終わるのですが、
政孝の息子、どうみても「ハーフ」には見えなひ。
こっこれわ・・・w(゜゜)w
もし現存するならば政孝とリタそれぞれの書簡、
特にリタがスコットランドの実家に書いたものを集め、
当時の様子を直接知る人々へのインタヴューし(もう年齢的にぎりぎり)、
それらのリサーチを総合しないと歴史にせまることはできないな、とか考える^^;
さておまちかねの試飲であります(^益^)b
シングル・カスク ひとつの樽から出したモルト・ウィスキー。樽ごとに微妙な個性があるとか。
シングル・モルト 一箇所の蒸溜所で作られたモルト・ウィスキー。蒸溜所によって水や気候が違うわけで、その個性が味わえるというわけだ。
ピュア・モルト 複数の蒸溜所で作られたモルト・ウィスキーをブレンドしたもの。ブレンドの具合によって複雑な味わいになる。
ブレンデッド・ウィスキー 複数のモルト・ウィスキー(大麦)と、グレーン・ウィスキー(とうもろこし)を合わせたもの。さまざまな個性を持つウィスキーをどういう割合で混ぜるかは、ブレンダーと呼ばれる専門家の技ひとつにかかっています。
試飲でいろいろ飲ませて頂きました♪
シングル・カスクなんてのは、ここで出来たウィスキー、しかも特定の樽で出来たものだけに特別な体験をさせて頂きました… が、やっぱりブレンデッドが一番おいしい。やはりその道のプロフェッショナルがあらゆる組み合わせを試して作り上げたものだけに、豊かな香りに柔らかい口当たり、そしてウィスキー特有の焦がした樽香がしみ込んだ、アルコールのあと味が爽やかにいつまでも残ります。
竹鶴さんは理想のウィスキーを追い求めました。異なる風土で作られた原酒をブレンドすることで、より芳醇な作品を作ろうとしました。夢がかなったんだねェ(^益^)w
土産に「竹鶴」ブレンドを買って帰りました。
「ニッカ・ウィスキー」とは、「大日本果汁株式会社」の略です。
最初のモルト原酒が出来るまで、何年も何年も待たなければならなかったので、
最初はリンゴ・ジュースを作っていたからだそうです^^;
考えてみればウィスキー会社って、最初の製品が完成するまで
5年も10年も待たなければいけないという大変な仕事なんですねえ。。。