さてついに温泉に入ったケビン、露天風呂に感動です。
温泉の流れる音を聞きながら湯に浸かり、しばし物思いにふけります。
そうです、温泉はまったり何も考えないようで、いろいろ思い巡らす時間なのです。
はじめて出会ったときのこと。お互い支えあって苦労してきたこと。
英国でいろいろあったこと。
日本に来る決心をつけるときのこと。
そして地球の反対側までやってきたケビンが帰国するときには、
いろいろな思い出をたくさん持ってゆき、きっといつまでも思い出すだろうこと。。。
ケビン、温泉に浸かっていると、いろんなことを考えたり思い出したりするだろう?
そうだね。
きっとお互い似たようなこと考えていたんだよ。
そうだろうなあ・・・ ^^
さてそうこうしているうち、ひとりの外国人が湯舟に入ってきました。
どちらともなく英語で話し始め、その青年はトルコ人だとわかりました。
この箱根の旅館にやってくるのは2回目だそうです。きっと気に入ったんだろうねえ^^;
トルコ青年: 日本の温泉はいいけれど、トルコのお風呂って、変な意味で使われて
いるだろう?
ケビン: (ニヤニヤ)妖艶な女性のサービスがあるようなやつだろう?
トルコ青年: そんなのトルコにはないんだよw
さきち・: 日本でもむかし「トルコ風呂」って言われていたけれど、トルコ人が
苦情を出して、違う名前になったなぁ^^;
トルコ青年: どうしてそんな名前を使ったんだろう?
さきち・: おそらく、なんとなくエスニックな雰囲気があるからで、はるか遠い
知らない世界の雰囲気が感じられるってだけなんじゃないかなぁ^^;
ここで酔っ払った日本人のおっさんが入ってきて、ガイコツ人を見て少したじろぐ。
あらら、ガイジンさんだねェ。
おっ、この壁の向こうは女風呂だな!
ふたりは日本語を理解せず、ただしらける。
トルコ青年: クリスマスのときに食べる鳥があるだろう?
ケビン: ターキー(トルコ)だな。
トルコ青年: そうそう、トルコではあまりなじみのない鳥だから、隣の国の名前で
呼んでいるんだよ。それをあっちの国では、こっちの国の名前「ターキー」って
呼ぶもんだから、なんだかまぎらわしいんだよぉ^^;
さきち・: まあどこでもちょっとなじみのないものがあれば、テキトーによその
国の名前をつけるってわけだ(^益^) そういえば、日本には「トルコライス」って
のがあるぞ。
トルコ青年: なにそれ?
さきち・: パスタとピラフとフライド・ポークの皿なんだよw どれもトルコと関係ないし、
そもそもポークをあまり食べないよねえ^^;
トルコ青年: なんでそんな名前がついたんだ?
さきち・: おそらくむかしトルコがどんな国かわからなくて、なんとなく異国的な気が
したんだろう?^^
3人が笑っていると、おっさんは出ていった。。。
トルコ青年: へえ、そのあたま、自分で剃っているの?
ケビン: そうだよ。
トルコ青年: 毎朝だと大変だろう??
ケビン: まあそうかなぁ・・・。
トルコ青年: イギリスの床屋って、高いのか???
ケビン: ・・・
箱根の露天風呂で、思わぬ楽しい国際会議が開催されたのでしたw(^益^)w
さて風呂のあとは夕食です^^
ケビンは彼女にビールを注いでもらって照れております(^益^)
スーパー豪華な料理が並んでケビンの目がテン!
鯛の御頭付きにも感動だが、イクラもウニもミル貝も、なんでも「うまいっ!」と
食べました^^
ケビン、どの魚がうまい?
う~~ん、どれもいいけれど、マグロが感動的だなぁ。英国でマグロ(=ツナ)というと、
缶に入っていてマズイからなあ。
あー、あの猫のエサみたいなやつね・・・。
ツナ缶とトロと一緒にされてもねェ~~(^^)いくらなんでもサ^^;