この日は長岡から高田へ向かいます。まずは信越本線に乗って直江津へ。
柏崎を過ぎると日本海に出ます。冬には雷のすごい豪雪地帯。
山のほうを見ると、なにやら道路の高架線が出来ています。すげーな。
おうおう、波しぶきを受けるところに神社があるぞ。
おお~、土底浜ー潟町ー上下浜ときたもんだ。さ~すが上越。
直江津で「妙高はねうまライン」に乗り換え。「越乃Shu*Kura」って、何やら酒蔵の
宣伝かと思いきや、観光列車の名前なんだって。ま、酒どころですからなあ。
良い景色である。
さて高田駅に到着。もと「高田市」は高田城の城下町なのであるが、合併で「直江津市」
(あちらは海の街なのになあ)と一緒になって「上越市」になってしまいました。
しかし市町村合併で名前がなくなるってどうよ?歴史ある名前を変えるってなあー。
浅草・日本橋・銀座を合併して「下町」にしちゃうとか、取り返しがつかないだろうが。
私はもともと軍人とか警察が嫌いだったのですが、最近は政治家と官僚・役人のほうが
嫌いになってきております。
さて駅前にある観光案内所に行きました。すると係員の態度がちょっと変。
よそ者(観光案内所に来る人は基本よそ者なんです)を警戒し、少し距離を取りながら
「電車貸し切りだったでしょ・・・」などと言う。ちなみに緊急事態宣言の出る前だった
ので、まだ新幹線もパラパラと乗っていたのだが。
街の地図を渡してくれるときも、まるで俺が伝染病の罹患者のような態度。
そーですか、ならさっさと行きますよ。
「上越市立歴史博物館」のことを聞いたら、「あ~閉まってますよ。こういう状況です
からね」とそっけない言い方。HPを見た限りはやっていたと思うのだが。
それが実は翌日行ったら開館していたのである。観光案内所のスタッフなのになあ。
そんなに嫌なら案内所やらなきゃいいだろ。
不愉快な気持ちになり、考えさせられる。
宿泊施設や飲食店はどこも感じがいい。客が減って困っているので、行くと喜ばれる。
観光案内所で働いている人にとっては何人相手をしたかは自分の収入に関係ないから
なるべく来てほしくないという態度があからさま。
同じ人間が、職場を入れ替わったら、態度も入れ替わるのだろうか?
そう思いたくないねェ。感じのいい人は、どんな環境でも感じがいいと思いたい。
でも、ある種の人たちは、きっといまの観光案内所のようなところにいたら潜在的な
本性が出てしまうのでしょう。普段は観光客を呼び込むために愛想よくしている人でも。
不幸にも伝染病に罹ってしまった人を、自分は匿名で吊し上げをしようとする人たち、
自警団などといって「取り締まり=嫌がらせ」をしようとする連中、平和で景気のいい
ときにはあまり出てこないが、こういうときに出てくるのです。
たとえば・・・
わずかな食料しかない状況で、見知らぬ人、弱者に分け与えられるか?
伝染病が流行っているときに、ワクチンが少なかったら譲り合える?
誰でも自信なんかないでしょう。
私はそういうとき、思い出せる人がいるかどうかが大事だと思っています。