さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

小樽市総合博物館2 ランドーの冒険記40

2022年11月03日 | 北海道シリーズ


旧車両が並んでいる一番はじっこには機関車。そりゃあこれが中ほどにあったら
変ですからね^^;


ここは博物館になっていますが、もともとは旧手宮鉄道の施設で、最初に見た
転車台や機関車庫はそこで使われていたものだし、この線路も外に続いていて
それも今は使われていませんが街中に残されているのです。


そう言われてみると、博物館じゃないでしょ? 名前が「総合博物館」は、ちと
考えものだよなあ~。


こういうレトロな車両はもうほとんど現役ではありませんね。


貨物の最後にあるやつです。


覗いたときに一瞬ギョッとしました^^; これにずっとひとりで乗っていたら
絶対眠くなっちゃうなー。


寝台車もありました。


ああやってフラットになるわけだ。しかし4人で座っていたらどうなるんだ?


だいぶ経年劣化してきてるな。。。


古いやつでも灰皿が撤廃されていますね。


ランドーの冒険記40 怪我をおして登山を続ける

まだ完全に足は癒えていないが、アイヌだって骨折してもずっと寝てはいない。寝て
いることは死んでしまうということだ。だから彼らは動ければ這ってでも活動を
始める。野生動物はみんなそうだ。私がそうしない理由はないだろう。石炭を運ぶ
列車で小樽に向かう。小樽ではなんと、「仕立て屋:どんな国の服でもここで新調
します(New Forms)」という貼り紙を見つけた。これにはそそられた。という
わけで、英国風の新しい服を注文すると、残念ながらそこの主人は置いてあった
ものを出しただけで、私は「古いやつ」(Old Forms)で我慢することになった。

小樽から函館へ行く船に持ち歩いてきた多くの荷物を運んでもらうことにし、少し
身軽になって西に向かう。余市から岩内を回る。岩内からはだんだん急な山道に
なり、激しい雨となり、道は川のようになった。幸い雨が上がると山の頂上に到着し、
そこは素晴らしいパノラマ景色だ。北東には積丹岬の岩と崖、一方には神威と古平の
山々、もう一方には尻別、磯谷、狩場山だ。それから谷を下り、また別の山、今度は
もっと高いIwaonobori(イワオヌプリ)に登った。そして尻別の村に降りてきたの
だった。足を怪我しているっていうのに険しい山登りを続けるかー?


小樽市総合博物館1 ランドーの冒険記39

2022年11月03日 | 北海道シリーズ


波がどばーん! 小樽運河に面した旅館に荷物を置いて、小樽市総合博物館に
向かっています。この春に来たのですが、そんときゃ外の列車の展示が閉鎖中。
雪がないときに来ないといけないのです。ここの名前は「総合博物館」ですが、
実質は「鉄道博物館」なのです。


入るとちょうど、機関車が転車台で方向転換をしているところでした。


くるりと向きを変えて出て行きます。


シュッシュ!と行っちゃった。敷地内数十メートルですけれど。


お~さすが北海道、雪かきをする気動車です。ここ、冬は閉鎖しているけれど、
こいつを稼働させて雪かきすればいいじゃないかー。


こりゃ迫力。雪を吹っ飛ばして進むんだね。船みたいに窓がくるくる回って
雪を吹き飛ばすようになっています。まるで目みたいだ。


こっちはちとかわいいサイズ。右の「床屋のおじさん」みたいの、好きだなー。


さっき転車台から出て行った機関車が戻ってきました。これは明治時代にアメリカから
輸入したものだそうです。19世紀からメインテナンス頑張っているんですねェ~。


俺になじみがあるのはこういう気動車。


お~、最近はローカル線で細々と走っているような急行列車ですね。


これもすっかり見なくなってきたやつだ。


これは郵便車両?


少しボロボロになってきているな。。。


ランドーの冒険記39 大きな街となっている札幌に到着

サップロ(札幌)に到着した。とても大きな町で、碁盤の目のような広い道が整備されて
いる。完成して間もない赤レンガ庁舎や、裁判所、明治天皇のために建てられたKofikan
(豊平館。珈琲館ではない)も見る。ここでは砂糖精製工場、麻と絹の工場、醸造所
などが政府の肝いりで造られているが、あまり成功とは言えないようだ。農業も含めて
積極的に西洋の技術を取り入れているが、成果は上げられていない。

これまでの長く苦しい旅、特に最後の怪我の後、この「アイヌのロンドン」で休める
ことはありがたいことだった。しかし怪我がだいぶ癒えてきてからは、景色がいいわけ
でもなく目新しいものがあるわけでもないこの「とってつけたような文化」にうんざり
してきた。人が多くて通りには灯がともり、三味線の音が聞こえてくるのはもう結構だ。