小樽から余市にやってきました。ひとつには新幹線の開通に伴って函館本線が廃線に
なるので、いまのうちに乗っておこうと思ったからです。こんな立派な駅舎をどう
するんでしょう。
もうひとつは、ニッカ余市蒸留所に寄ることです。前回ここに来ようと思っていたの
ですが、コロナのせいで見学客の人数制限をしており、前もって予約しておかないと
参加できなかったからです。今回はしたぞーw
いまだに展示されてますね。もう10年以上前かしら。思えばここにははるか昔、まだ
ニッカがアサヒの完全子会社になる前、そしてこの連続ドラマの収録が決まったとき、
そのあとと、何度も来ています。
予約した時間の1時間ほど前に到着したので、醸造所のまわり、余市川のほとりを
散歩しました。
蒸留所が見えています。
天気も気温もちょうどいいぞ。
この川を見て、竹鶴さんはここに工場を建てることを決めたのですね。
秋はとてもいい。冬は雪に包まれるのですが。
さて時間となりました。
まるでテーマパークみたいですぞ。
ランドーの冒険記43 空腹の果てに神の恵みを
すっかり暗くなって寒さは厳しく、ひどく空腹になり疲れ切ってしまった。休むところも
ないので、もう頑張って進むしかない。そして北海道にやってきて初めて幸運に恵まれ
たのだ。自分を冷たく拒否した日本人の村から数百ヤード進んだところ、森の中に小さな
木で出来た神社があったのだ。(いまもあります。古部稲荷神社ではないでしょうか)
門を通して祭壇に、おそらく信心深い漁民が捧げたのであろう、ケーキと米が目に入った。
(お餅かな?)それはおそらく怒れる神々をなだめて再び海を魚でいっぱいにしてほしい
ということだろう。神社のドアは、日本のどこでもそうであるように鍵がかかっていな
かった。ただ外にかんぬきがあるだけだ。だから入るのは簡単だった。その夜はとても
ひどい状態だった。雨は豪雨となっており、一日中何も食べるものがなく、もう一歩も
前に進めなかった。「結局のところ、神々の家は、日本であろうとなかろうと、私に
やさしかった」。さあこれが夕食だ。白いケーキ、赤いやつ、そして緑のを食べた。
なんとか一息つくことができた。もちろん言うまでもないが、翌朝は最初の太陽の光が
射す前にその場所を去った。神聖なる場所を冒とくしてしまったと反省するべきかーー
いや私はそんなことはしていない!