さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ニッカウヰスキー余市蒸留所 ランドーの冒険記44

2022年11月07日 | 北海道シリーズ


さて時間になり、見学コースの始まりです。


最初は三角屋根が印象的なキルン塔、ピートを焚いて麦を乾燥させるところです。


ピート(草炭)が展示されていました。これがあのスモーキーフレーバーを生むのです。


竹鶴氏は景観を大事にしたので、費用がかかっても電線などはすべて地下に作らせ
ました。だから朝ドラでもこのまま撮影できたというわけです^^


蒸留棟です。


これがポットスチル。


向こうから3番目の小さいやつが、最初に作られたものだそうです。いまはもう
稼働していないとか。


この日は作業が行われている日でした。この横にズラズラと見学客のグループがいて、
みんな撮影してたのです^^;


ランドーの冒険記44 ついに函館に戻ってきた

景色の素晴らしい恵山を眺めながら東の岬を周り、あと1日で函館に到着する。
遠くに函館山がぼんやりと見えてきた。そこには文明があり、ヨーロッパ人の顔を
見て、英語を話すことができるだろう。何か月も経っているので、手紙もついて
いようし、世の中のことがわかる新聞もたまっているだろう。函館に到着すると、
私の顔を見てみんなが驚いていた。領事館に到着すると、そこの役人はすごい恰好の
私を見て驚き、吸っていたパイプを落としそうになっていた。

あんた誰だい?」と頭から足まで眺めて弱々しくつぶやいた。「確かに、ランドー
じゃないだろうな?そうだと思うよ。手紙がついてないかな?無い。
ひとつも着いてない
」と彼は冷たく答えた。

本当か? その素っ気ない態度にランドーはとても悲しい気分になった。