ワイ川のほとりを散策しました。ワーズワースはこのような自然のなかで
紀元前、中央アジアの草原からヨーロッパに渡ってきた民族がケルト人です。広くヨーロッパ全域に広がりましたが、その後ローマ帝国の支配によってケルト文化は影が薄くなりました。キリスト教がヨーロッパを覆い始めたのです。
ブリテン島では、紀元前に住んでいたケルト人が、紀元前1世紀頃からローマ帝国によって支配され、その帝国が衰退して引き上げた5世紀頃からアングロサクソン人が大陸から侵入してきました。現在の英国人の主流です。
しかし西のはずれにあるウェールズ、北のはずれのスコットランド、そして西に離れたアイルランド島などは、ローマやアングロサクソンの支配が及ばず、ケルト文化が残ってゆきました。というわけで、いまだにこちらの地方では、わずかながらもケルトの言葉や宗教は残っているのです。
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ちなみに中村俊輔が所属していたスコットランドのフットボール・チームは「セルティック」。「ケルト族」という意味です。同じくスコットランドの首都グラスゴーを本拠にするライバルチームは「レンジャース」といいます。この2強だけが常に優勝争いをしています。しかしこれはフットボールだけの問題ではない。
セルティックは、ケルト人とカトリックを代表し、レンジャースはアングロサクソン人と英国国教会(プロテスタント)を代表しているのです。千数百年前の土着の文化と、いま主流である文化の闘いでもあるのです。
「トレイン・スポッティング」という映画を御覧になったことがあるでしょうか。エディンバラを舞台にした、犯罪と麻薬にそまった社会の底辺にうごめく若者たちの話です。その中で主人公が「このスコットランドという国は、ずっとイングランドに支配され続けているどうしようもないクソッタレだ」と喚きます。このように、スコットランドでは独立国家として英国連合王国を離脱したい願望がうごめいています。グラスゴー・ダービー(セルティックvsレンジャース)の白熱する一戦は、この問題もからめた代理戦争でもあるのです。
日本のJリーグも、それぞれの地元が元気になると面白い。わたしは「沖縄かりゆしFC」を応援していたのに、財政が破綻したあとは勢いがありませんね。本土派と土着独立派が分かれて戦えばなおいい。「沖縄vs琉球」。沖縄チームには本土の人間と米国人が入ればいいでしょう。琉球チームは当然はえぬきだけ!北海道も「コンサドーレ札幌」に加えて、「アイヌFC」なんて出てくれば応援するのに。ダービー・マッチが面白くなるぞ。
ケルトの宗教は「ドルイド教」と呼ばれ、自然崇拝の多神教です。それが渡来したキリスト教に融合してゆきました。なのでケルト十字は、このようにめずらしい形の十字架です。
たしかにこんなケルトの教会は観光地じゃありませんよねえ^^;私も歩いていて偶然見つけたのです。普段は公共の交通機関をテキトーに使う旅なのですが、このときのようにレンタカーを使って普段なかなか行けないような所を巡るのもまた楽しいものです(^益^)b
ケルトについては知りたかったんだー
山岸凉子のコミックから興味を持ったり、ハロウィンのいわれを知りたかったり
中村俊輔とのご縁まであったとはさきちさんすごっすごすぎっ
全然、観光地じゃなさそうなところへ、よく行ったのね
写真がどれもホント綺麗