今回ご紹介するのはこちら、"SANGUE DI GUIDA" (ユダの血)です。
もう20年くらい飲んでみたいなあ、と気になっていたワインです。
イギリスの小説家、オールダス・ハックスレイの短編小説に「ジョコンダの微笑」
という作品があります。
主人公は中年にさしかかった裕福な既婚男性。奥さんを家において、女遊びが
大好きです。とあるオールド・ミス(死語か?)のところに立ち寄り、「あなたは
謎めいた微笑みをする。まるでモナ・リザみたいな…」などと、相手をその気に
させて楽しんでいます。その間に少しおバカさんでかわいい若い恋人を車に
待たせていたりするのですが。
そのうち遊び歩いている間に、病弱な奥さんは突然死んでしまう。そうしたら
そのオールド・ミスは突然「あなたと私は結ばれる運命にあるのです!」などと
結婚をせまります。そのホラー映画的な本気度に驚いた主人公は逃げ出し、
その後若い恋人と冗談半分に再婚してしまいます。
ハネムーンを楽しんで帰国してみると、待っていたのは奥さんを毒殺した容疑
での逮捕だったのです。
「若い恋人と結婚するために女房を毒殺」というスキャンダルで不利な状況証拠や
証言も揃い、主人公は冤罪で死刑になるはめにwww
そのとき主人公は「なんで俺が死ななきゃならないんだ。まだ人生を楽しみたい!
「ユダの血」だとか「キリストの涙」というワインだってまだ飲んでないんだ…」と
悲しみます。
さて私はそれを読んで、そんなワイン本当にあるのかな、と探したのでした。
ワインショップで"LACRYMA CHRISTI"(キリストの涙)が見つかりました。
割と美味しかったので、何度か買って飲んでいたのですが、あるとき品切れに
なっていました。
「あれ~?いつものないじゃない」と店員に聞いてみると、「いまそれはないんです
よ~。問屋にもどこにもないんです」ときたもんだ!
あとで知りました。。。 とあるドラマで少年隊の東山が、しゃれたバーで女性に
「これはキリストの涙というワインなんだ…」なんて言いながら飲んだそうですw
そしたら全国でなくなっちゃったのー!!! w(゜゜)w スグモドッタケドネ
しかぁ~し、「ユダの血」だけはショップで見つからなかった。。。 しかしこの度
ネット通販で検索してみたら、あるじゃな~いか^^ 1000円しない安さだしw
なんと炭酸微発泡。夏には冷やして飲むのに悪くない。女性に飲ませるには
「キリストの涙」よりいいかもよ。(^益^)b
さて「ジョコンダの微笑」、実は例のオールド・ミスが奥さんを毒殺し、その後
自分に惚れていると勘違いしていた男が若い娘と再婚しちゃったものだから
復讐に、その男に罪をなすりつけたのでした。オ~こわっwww
女を口説くときには、相手を見てほどほどに…^^;
>全国でなくなっちゃったの
ドラマ(東山さん)の影響力って、大きいんやなぁ~~w
品行方正な私は、この小説の主人公と違って「キリストの涙」も「ユダの血」も味わいました(^益^)b
まだ飲んでない憧れのワインは山ほどありますけどね^^;