さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

高田公園を歩く

2020年05月17日 | 山陰・北陸日本海


高田公園を歩いていて、見事な桜の木。


公園の一角にある上越市立歴史博物館の前を通ると、開館していました。前日にHPで
確認してあったのですが、駅前の観光案内所では「コロナでやってませんよ」と
排他的な雰囲気丸出しで言われたのです。緊急事態宣言の前ですよ。

博物館では越後の歴史、徳川時代の話、近代、そして雪国の暮らしの紹介などが
ありました。この地は日本でのスキー発祥の地ということだそうです。


高田城は、三重の櫓だけが残っています。


小さいからミニお城という感じですよね。チケットは博物館と一緒になっているやつを
購入したので上にあがります。


歩いてだいぶ暑くなっていたので、吹き抜ける風が心地よい。誰もいないし。


天守閣と違って櫓ですから、景色もこんなもんか(^益^)w


ま、桜の季節だから景色は悪くないよ^^:


商店街もアーケードというよりは、雁木造りの大きなやつという感じです。

さあてホテルに帰ってひと休み。そして夜の酒に出動だ。


高田の街を彷徨う

2020年05月15日 | 山陰・北陸日本海


映画を観たあとは街を彷徨います。もう3時で昼飯は食いっぱぐれた。喫茶店でも
あればいいが、どうもありそうにない。「食料品店」はあったけどなあ。


醤油屋さんは古い。そういえば七尾、湯浅、銚子と、最近の旅は醤油屋さん処が
続いてますねェ。


これは呉服屋さんだったか。雁木造りが続きます。


「敷居が高い」とはこのこと。ふらりとのぞくにはちと気が引ける。


左は染物屋さん。いかにも豪雪地帯の屋根ですよね。上に登って雪降ろし。
雁木造りでないと、通行不能になってしまうのでしょう。


郵便ポストを入れてもう一枚^^


高田城のある公園に入ってきました。


桜がほぼ満開だなぁ。


今年の桜はちょっとせつないね。。。


なんつー鳥?


名前がわかりませんが、いろいろいました。


高田 日本最古の映画館

2020年05月13日 | 山陰・北陸日本海


さてこの日は高田に泊まります。まずは街歩きスタート。


高田の街は、このように道路に屋根がついています。これを雁木(がんぎ)と言います。
どこの家も庇(ひさし)を出していて、それで雪の深いときも人々は歩けるわけだ。


少し狭いところも、みんなこの造りです。江戸時代に雪国では広く日本中で見られた
そうですが、明治期になって少なくなったそうです。でもここ高田にはまだたくさん
残っているのです。


フム、言われてみるとあっちもこっちも。このあたりはドカ雪が降ると、建物の2階まで
来てしまいます。いまは除雪車があるけれど、むかしは大変だったのでしょう。


さてこちら「高田世界館」は、創業1911年、なんと100年以上続く日本で一番古い
映画館なのです。


見学のみでもOKですが、スケジュールを見ると、まもなく「プレッドウィナー」という
アニメ映画が上映される時間。そろそろ昼飯の時間なのですが、見てしまうとランチ・
タイムは終わってしまう。しかも映画は、戦時下で少女が苦労する話だとか。

ウーム、私はかなりの泣き虫で、むかし「火垂るの墓」を見てしまったときは、ひどく
号泣し、そのダメージは何年も続いたからなあ。。。耐えられるだろうか?


少し迷ったが、せっかくここに来たのだから見ていくことにした。


ワー、年代を感じるなー。とても素敵。


映画館は3密とか言われるけれど、大丈夫。だって客は俺ひとりでしたから。
真ん中の席でひとりなんて、大相撲を見たトランプよりすごいな。


映画はアメリカ同時多発テロ後のアフガニスタンが舞台。タリバン政権下で、女性は
ひどく差別されており、ひとりで町を歩くのは禁止されていました。学校の先生だった
父親は職を失い、さらには刑務所に入れられてしまいます。残された家族、主人公の
少女に母親、姉、小さい弟だけでは、食料を買いに外にも出られません。

そこで11歳の少女は、髪を男の子のように短く切り、家族のために男の子として
ブレッドウィナー(食料を得てくる人)になって外に出るのです。

原作はカナダの女性作家、監督はアイルランドの女性という異色の作品です。

タリバンの圧政下にある閉じ込められた生活のなかで、語られるのが父から受け継いだ
少年の冒険物語。それを少女は幼い弟に語ってあげるのです。

はるか昔から、人間は寄り添って物語を語り継いできました。いま思い出すのは
ボッカチオの『デカメロン』。1348年にイタリアでペストが蔓延したことから、郊外の
屋敷へ避難した若者たちが、交代でいろんなお話を順番で披露します。スケベな話が多い。

私もフラフラと旅に出られないいま、次から次へと物語の世界のなかを彷徨っています。
言葉の世界は限りなく広く、いろんな人と出会って様々な経験ができますぞ。

「ブレッドウィナー」ですが、やはり泣かされました。でも最後は。。。ネタバレ禁止


長岡から高田へ

2020年05月11日 | 山陰・北陸日本海


この日は長岡から高田へ向かいます。まずは信越本線に乗って直江津へ。


柏崎を過ぎると日本海に出ます。冬には雷のすごい豪雪地帯。


山のほうを見ると、なにやら道路の高架線が出来ています。すげーな。


おうおう、波しぶきを受けるところに神社があるぞ。


おお~、土底浜ー潟町ー上下浜ときたもんだ。さ~すが上越。


直江津で「妙高はねうまライン」に乗り換え。「越乃Shu*Kura」って、何やら酒蔵の
宣伝かと思いきや、観光列車の名前なんだって。ま、酒どころですからなあ。


良い景色である。


さて高田駅に到着。もと「高田市」は高田城の城下町なのであるが、合併で「直江津市」
(あちらは海の街なのになあ)と一緒になって「上越市」になってしまいました。
しかし市町村合併で名前がなくなるってどうよ?歴史ある名前を変えるってなあー。

浅草・日本橋・銀座を合併して「下町」にしちゃうとか、取り返しがつかないだろうが。

私はもともと軍人とか警察が嫌いだったのですが、最近は政治家と官僚・役人のほうが
嫌いになってきております。

さて駅前にある観光案内所に行きました。すると係員の態度がちょっと変。
よそ者(観光案内所に来る人は基本よそ者なんです)を警戒し、少し距離を取りながら
「電車貸し切りだったでしょ・・・」などと言う。ちなみに緊急事態宣言の出る前だった
ので、まだ新幹線もパラパラと乗っていたのだが。

街の地図を渡してくれるときも、まるで俺が伝染病の罹患者のような態度。
そーですか、ならさっさと行きますよ。
「上越市立歴史博物館」のことを聞いたら、「あ~閉まってますよ。こういう状況です
からね」とそっけない言い方。HPを見た限りはやっていたと思うのだが。
それが実は翌日行ったら開館していたのである。観光案内所のスタッフなのになあ。
そんなに嫌なら案内所やらなきゃいいだろ。

不愉快な気持ちになり、考えさせられる。

宿泊施設や飲食店はどこも感じがいい。客が減って困っているので、行くと喜ばれる。
観光案内所で働いている人にとっては何人相手をしたかは自分の収入に関係ないから
なるべく来てほしくないという態度があからさま。

同じ人間が、職場を入れ替わったら、態度も入れ替わるのだろうか?

そう思いたくないねェ。感じのいい人は、どんな環境でも感じがいいと思いたい。

でも、ある種の人たちは、きっといまの観光案内所のようなところにいたら潜在的な
本性が出てしまうのでしょう。普段は観光客を呼び込むために愛想よくしている人でも。

不幸にも伝染病に罹ってしまった人を、自分は匿名で吊し上げをしようとする人たち、
自警団などといって「取り締まり=嫌がらせ」をしようとする連中、平和で景気のいい
ときにはあまり出てこないが、こういうときに出てくるのです。

たとえば・・・
わずかな食料しかない状況で、見知らぬ人、弱者に分け与えられるか?
伝染病が流行っているときに、ワクチンが少なかったら譲り合える?

誰でも自信なんかないでしょう。

私はそういうとき、思い出せる人がいるかどうかが大事だと思っています。


長岡 夜の酒

2020年05月09日 | 山陰・北陸日本海


夜の出動は、ホテルからすぐの「魚仙」。名前からして魚が美味そう。


ご覧ください。酒の種類がすーごーいー。以前、新潟駅に隣接した「ぽんしゅ館」なる
ものに行きました。新潟は酒どころで、たしか200種類以上の蔵があったような。
ちなみに私の趣味では、新潟の酒であまりお気に入りはありません。なので何を飲むか
迷うが、とりあえずは長岡の酒を順番に飲むことに。


ここのお勧めは「なめろう」。普通なめろうというと鯵が多いが、ここは鰤なのである。
これがすごく美味い!!! おやじさんに「コレは美味いな!」と伝える。鰤は「寒ブリ」
という言葉がある通り冬の魚だが、それでも一年中あるそうである。

このあたりで開店時間を1時間あまり過ぎているが、他に客は全然来ない。やはり厳しい。
大箱の居酒屋で従業員もいるのだが、思いっきり赤字だろう。おやじさんは「100万円
くらいもらったってしょうがないんだよ」と言っていました。こんな状態が続いたら、
こういう老舗の人気店も閉店してしまうのか?取返しつかねーぞwww


しばらくしたら、常連がひとり入ってきました。本日2名か。。。
とてもいい居酒屋です。なくならないでね。。。。。


まんまるお月さんをみながら、次の店はどうするか?
ちなみにいまは酒が19時ラストオーダーで、20時は閉店にしろ(東京だけじゃないよね?)
なんてなっていますが、この頃はまだそんなのはなかったのです。


おっ、ここはたしか、うまい干物を出す店だったぞ。


出ている従業員は若い青年とお嬢さん。あとで奥にいるのがわかったのは、おそらくは
オーナーの女性。ここも日本酒の品揃えがずらり。お通しがフルーツとはしゃれている。


最初2~3人いたのに、客が全部帰った。少し寂しいような貸し切り。


「ハイパー干物クリエイター」藤間さんの干物が置いてあるんですー。これはね、
熱海の干物屋さん。以前に熱海に一泊したとき、これを出す藤間さんの居酒屋に
行こうと思ったら、その日は店のイベントで行けなかったんですぅ~~。

ついにここで食べられました。その話をしたら、店のお嬢さんは「熱海に行って
食べられなくて、長岡に来てやっと食べられたんですね」と笑っていました。


この干物、熱海だろうが長岡だろうが、行って食べる価値はありますぞ。
ホント、「これは違う!」と思わせる逸品です。


お勧めの酒をズンズカいきます。


他に客がいないので、飲みながらふたりの店員とおしゃべり。あちらは商売あがったり
だと嘆き、こちらも旅が自粛ムードで困ったもんだと返します。

だいぶ飲みました。俺がいなきゃあ0だもんなあ。喜んでもらえて飲みがいがあると
いうもの。「また明日も来て!」と言われました。明日は高田へ向かいます。残念。
しばらく滞在なら、干物を順番に毎日でも食べたいんだけどなあ~。