
思えば『バーズ・アイ』を取り巻く環境も、クーポン型タウン情報誌への大手の進出や雑誌出版界のフリーペーパー・ビジネスモデルへの本格移行など、情報の無料化の波に翻弄される数年間ではなかったかと想像されます。その間にも千里山ではグルービー・ブルームの特集記事掲載や、個人的にもクリエイター紹介をして頂くなど、多くの有意義な情報発信の場を提供して頂きました。従来からの「人の絆を大切にする」こころと、「地球と心と身体にやさしいライフスタイル」というロハス(LOHAS)な生活情報誌という新たなコンセプトを掲げて、今後どのような地域貢献を果たされるのか、期待を持って見守って行きたいと思います。
LOHASとはLifestyle of Health & Sustainabilityの頭文字をとった言葉ですが、健康で持続可能なライフスタイルを意味し、地球環境に負荷をかけない、健康で心豊かな生活を実践する生活運動です。Sustainablility(持続可能な)とは地球環境を維持するという他に、自分自身が持続可能な範囲で取り組むという意味も含むように思います。LOHASな生活とは、自然との共生などというように構えたストイックなものではなく、もっと軽やかな生活観だと思います。一人ひとりの影響は小さなものであっても、それが集まれば大きな意味に繋がるのだという楽観的信頼に基づいています。
今、世界は極めて冷静に考えると、資本主義のメカニズムが創り出す大きな流れに乗って、身近な場所での戦争という時代の渦の中へ、巻き込まれて行きつつあると感じられます。その力の前には無力感さえ抱くほどに、そして避けようもないものの様に思われます。しかし、その欲望の権化のようなアメリカ社会の中から、そういったものとは対極にあるLOHAS的価値観が生まれ、急速に世界に広まってきているという事実に、少し希望的な時代の明るさを感じとるのは僕だけではないと思います。
千里山.NETも千里山という小さな地域に限定されたプロジェクトに過ぎませんが、Sustainableな活動として続ける事により、何か大きなものに繋がるのではないかと思っています。そういった意味で“グローカル:グローバル&ローカル”なものとして捉えています。4月1日のグランド・オープン以降コンテンツを徐々に充実させ、いつか再び新生『バーズ・アイ』に採り上げて貰えるように努力したいと思います。
最後に、2月号巻頭インタビューに登場されているイデトシカズさんのLOHASについての本と、LOHAS的なナチュラル・ミュージックのCDを紹介しておきます。
![]() | いきいきロハスライフ!LOHAS-ココロとカラダと地球にやさしい生き方ゴマブックスこのアイテムの詳細を見る |
![]() | Simply Natural - Music for LOHAS -To Be Acousticインディペンデントレーベルこのアイテムの詳細を見る |
【追記】その後3月号から表紙デザインなどもモダンに刷新され、全ページカラーの新たなイメージ発信も始まっています。