何十年ぶりかで見る旧友の顔は、直ぐに分かる者もまた全く面影が結びつかないのも居て、かなり親しくしていた者でも特に体型が変わると分からなくなっていました。ブラスバンドで一緒に頑張っていた女子二人に会いたいと思っていたのですが、残念ながらどちらも欠席で懐かしい合宿の話などもできず仕舞いでした。次に予定される5年後には揃って来られると嬉しいのですが‥‥。
さて、地方紙『徳島新聞』の正月特集が「いきいき団塊」と題して、僕らの先輩にあたる60才前後の団塊の世代の人達が、リタイアされた後で様々な第二の人生に生き甲斐を見つけておられるのを紹介していました。
生活様式の変化で受注の減った大工を廃業し、子供達に手造りオモチャや遊びを教えたり、古民家模型で故郷の自然を伝えることを始めた田邨春喜さんは、「便利な社会となり、掃除、洗濯などのしんどい(疲れる)作業は、機械やコンピューターがしてくれる。汗をかいて働く楽しさ、ものを作る喜びなどが感じづらくなっている」と熱く語られています。
田圃の周りに案山子を立てて、村おこしに繋げている「いさわ田かかし村」のご近所4人組、阿波踊り「やさか連」の連長として「地元の海陽町から阿波踊りの灯を消したくない」と頑張られている板東富美恵さん、本格的なロッククライマーから絶滅危惧種植物の写真を撮ることで、自然との接し方を変えられた谷川光秋さんなど、15人の生き方が紹介されていました。
同窓会で再開した何人かとの話の中にも、ユニークな町おこしやボランティア活動の話題が拡がっていたようで、故郷の空気にもかなり活気が感じられたのは嬉しいことでした。