千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

伊座利の未来を考える推進協議会

2008-01-07 00:02:19 | Weblog

 昨日に続いて故郷の徳島で発行されている雑誌のことについてご紹介します。
 その雑誌は『050(ゼロ・ゴ・ゼロ)』というオーバー・フィフティーを対象にした総合情報雑誌で、中央誌であればちょい悪オヤジの流行を生んだ『LEON』や『BRIO』といったところでしょうか。ただし高級腕時計やお洒落なステーショナリー、そしてイタリア製の革靴などの広告は載っていません。隠れた洋食屋さんや新しくできたカフェなどの食事処の情報や、華道家の假屋崎省吾が“うだつ”で有名な脇町の藍商吉田家住宅で洋ランを生けた話題、伊勢正三(かぐや姫)・太田裕美・大野真澄(ガロ)のユニット「ナゴミーズ」のハートフル・コンサートの取材、また想い出写真館などといったバラエティー豊かな内容です。
 このような地域限定の中高年者をターゲットにした月刊雑誌が発行されるほどに、地方の高齢化が進んできているということも言えますが、そのことによる(出版)産業の活性化もこのように現れてきているのも確かな事実です。そこには若い世代の仕事も発生していくことになるに違いありません。
 さて、2008年1月号には『海の学校 伊座利校』の記事が出ています。伊座利は僕の故郷である旧由岐町でもはずれの方に位置し、陸の孤島と呼ばれた住民わずか130人の小さな漁村です。15年ほど前から子供の出生が激減し小中学校(分校)が廃校になってしまう危機に直面した住民が、真剣な話し合いの後に短期留学による子供の呼び込みや、村を知って貰うためのイベント、漁師のおばちゃんの店「イザリCafe」や「倶楽部イザリ~ノキャンプ場」の運営などを行い、それらによる村おこしが徐々に成果を上げて注目され、昨年11月にその母体の「伊座利の未来を考える推進協議会」が農林水産省主催の村おこし部門で天皇杯を受賞したことが詳しく紹介されています。
 廃校の危機という一つの問題を解決するために住民みんなが協力したことが、今では海藻アラメの加工場の運営をするまでに機能してきたことに、僕はとても自然な村おこしの流れを感じます。どこの地域にも当てはまる良い参考となるのではないかと思い紹介させて頂きました。