確かに深刻な世界不況が日本そして我が身にも押し寄せてきている実感はあるのですが、それと共に社会や経済などのいろんな構造や価値観が大きく転換している時代に生きている醍醐味や興味も尽きないものがあります。
最近読んだこの2冊の本は、一つは2006年10月発行ということで世界金融バブル崩壊以前に書かれたもので、大きくは自由原理主義的な世界観がベースにあると想われるのですが、次第にグローバルな競争社会を容認していく国民の価値観や、危機的な財政状況の中で限界に達している社会保障など、現在でも通ずる部分を容赦なく突きつけてくるリアリテイーを持っています。
NHKジャーナリストから米国シンクタンクの研究員となり、日米関係の報道番組『ワシントン・リポート』でも知られた日高義樹さんが、中国や中東など世界情勢の変化の中で、民主党やオバマ大統領の政策を解析し、今後の日本への影響と警告を発しています。
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