4月の第1回から5回にわたって放送されたNHKスペシャル『マネー資本主義』が、先月の第4回「ウォール街の“モンスター”金融工学はなぜ暴走したのか 」、続いて最終回「危機を繰り返さないために」をもって終了しました。
マネー資本主義 最終回 危機を繰り返さないために
マネー資本主義 第4回 ウォール街の“モンスター” 金融工学はなぜ暴走したのか
マネー資本主義 第3回 年金マネーの“熱狂”はなぜ起きたのか
マネー資本主義 第2回 “超金余り”はなぜ起きたのか? ~カリスマ指導者たちの誤算~
マネー資本主義 第1回 “暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~
いつか再放送があるのではないかと想われます(NHKオンデマンドでは視聴できますが)。その中で印象的だったのは、「テクノロジーは使い方によっては両刃の剣で、核がエネルギーにも兵器にもなってしまうのと同じように、金融工学や証券化のテクノロジーも経済を進展させたり、時には大きな破壊力を持ってしまう」という言葉です。
ファイナンス経済学者の野口悠紀雄さんの著書を最近よく読みますが、「金融工学が悪いのではなくて、それを正しく使わなかったからだ」という主張がされています。天使でもなく悪魔でもない人類は、果たしてテクノロジーをコントロールできるのかが問われています。
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