東京周辺の千里山出身の方達の親睦会である千里山会事務局から、毎年お贈り頂いている会誌『千里山』12号が今年も届けられました。例年より少し早いように感じましたが、190ページに及ぶ充実した情報や想い出が載せられています。
好評連載の田代為寛さんの想い出漫画(タイムリーに昨日ブログで書いた石段が描かれていました)を始め、今号でも興味深い投稿が多く寄せられているのですが、中でも冒険ファンタジー『ハリー・ポッター』の協同翻訳者として10年間の大仕事を終えられ、昨年の懇談会で講演をされた千二小29回生宇尾史子さんのお話が楽しめます。日本版権者で出版社静山社を主宰する松岡祐子さんと、ICU(国際基督教大学)の寮でルームメイトであった宇尾史子さんと村松夏子さんが、3人で苦労しながらも原作の魅力を伝える翻訳を進めていくエピソードなどが面白かったです。ICUの寮生活にも何かこの物語を彷佛とさせる場面が紹介されています。
原作者のローリングの人間性の一端も垣間みられ、ファンにとっても一読の価値ありでしょう。『千里山』は千里山・佐井寺図書館にも寄贈されていますので、バックナンバーも含め詳しくお読みになりたい方はお奨めします。
※ 僕が運営管理している地域情報サイト「千里山.NET」でも、千里山会のことを簡単にご紹介しています。
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