宇宙航空研究開発機構(JAXA)により、我が国3番目の惑星探査機「あかつき」が金星に最接近した後、通信が一時途絶するなどトラブルに見舞われたことを発表しました。その後の会見で今回は軌道投入に失敗したため、現在は「あかつき」が金星から遠ざかりつつある状態だということです。
今夏、長旅から帰還し話題を呼んだ小惑星(イトカワ)探査機「はやぶさ」も、05年に小惑星へ着陸した際のトラブルで、機体を退避姿勢に切り替えた後に復旧した例があります。「あかつき」も6年後の再挑戦のチャンスに向けて調整が続けられるようです。それにしても6年後とは宇宙のスケールは現実感が少し違います。
時々このブログでもご紹介している、千里山の不動産屋さんマック住研の清水社長が地域配布している『ひとり言』に、タイミングよく小惑星探査機「はやぶさ」の帰還に感動したことが書かれていました。JAXAの「はやぶさ君の冒険日誌」を読む度に胸を熱くされているそうです。
僕などはNASAの月面着陸宇宙船アポロ13号の、度重なるトラブルからの奇跡の生還劇を思い浮かべます。後に映画にもなりましたが、宇宙空間を挟んだ人間同志の緊迫したドラマが世界中で感動を呼びました。今回は比べるまでもなく小さなハイテク機械を相手にしたものですが、「はやぶさ」と同じようにまるで生命体であるかのような思い入れを感じてしまいます。