今日(日本時間の)未明に行われたロンドン五輪男子サッカーの準決勝メキシコ戦は惜しくも決勝進出がなりませんでした。
前半の大津選手のミドルシュートでの先制点は胸の空く鮮やかなものでしたが、比較的よく似たチーム同志の戦いは強化試合も組まれていたこともあり、互いの長所を打ち消すような研究され尽くした接戦の感がありました。プレッシャーを受けた清武選手もパスの出し所の判断にこれまでのような余裕が見えず、欧州で注目のスピード・スター永井選手もマークされ持ち味を発揮させて貰えませんでした。
そして全てはメキシコ追加点に繋がる日本の守備のミスが勝負を分けてしまいました。ゴールキーパーの権田選手の「自分の判断ミス」という反省の言葉には多くの人も頷けるものがあると想いますが、それを受けて一瞬のドリブルのもたつきでボールを奪われてしまった扇原選手の悔いも残ると想われます。終了間際の3点目は気落ちしたことによるオマケでした‥‥。
連戦の想像を超える疲れの中で、スピード感を持った判断を続けることは本当に難しいものだと想いますが、おそらくゴールキーパーの権田選手は守備的な試合状況の中で、素早いカウンターで攻めるという可能性を選んだのだと想います。後で冷静に考えれば安全なプレーが考えられますが、やはりそこは結果が全てという厳しい勝負の世界でもあります。
ブラジル・ワールドカップの主力となる今回の世代の選手達にとって、この敗戦はまた大きな経験となって後に僕らを楽しませてくれそうな気がします! そしてこのチーム最後となるアジアのライバル韓国戦では、果敢にいつも通りの溌剌とした日本サッカーを見せ付け、メキシコ五輪以来44年振りの銅メダル獲得を期待しています。ある意味で決勝戦よりも激しい意地のぶつかり合いの注目の一戦になるのではないでしょうか。