世界文化遺産に富士山が登録の見込みということで、様々な企画や話題がテレビなどで多くなっています。先日もNHK朝ニュースの中で特集があり面白いことを知りました。
それは富士山の裾野までなだらかな形について、その曲線はy=eのx乗という数式で調和のとれた美しさを現すそうです。またそれは日本人の美しさの基本として認識されており、寺院の屋根や城の石垣の独特のカーブもそのようになっているようです。
富士山は遠く和歌山や京都の山上からでも微かに望めるということで、高校の先生が個人的に調査してインターネット「田代博のホームページ」でも公開しているそうです。
歴史的にも多くの噴火を繰り返してきたにもかかわらず、その美しいラインが保たれていることも稀なことのようです。東日本大震災を契機に日本列島が地震多発期に入ったと言われています。東南海地震や首都直下型地震とともに富士山などの噴火も心配されています。
登山の季節も近づき世界遺産に登録されることもあり、今夏の行楽の人気スポットになると想われます。何れにせよ暫く富士山から目が離せないことになりそうです。
※ ちなみに僕は昔に一度富士山に登りました。5合目駐車場から登り始めて夜通し歩き、8合目辺りで日の出となりましたが、8月前でも未経験な寒さに耐えながら待ったのを憶えています。雲海から昇る太陽は素晴らしいものでした!
【追記】富士山の稜線が美しい姿を保っている理由は、「水の山」と言われているその構造的な特徴によるそうです。富士山は太古の噴火による原富士山と、新たに噴火した溶岩で形成された現富士山の2層構造となっています。そして、新しい富士山の地層は雨水や雪解け水を浸透しやすく、他の山々と比較して川の浸食がおき難いということで形が保たれているということです。バナジウムが含まれることで知られる豊かな富士山の伏流水は、この性質の違う2層の溶岩層の間にプールされた雨水や雪解け水が、30年という長期間をかけてミネラルを含みながら湧き出したものです。