続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ささやかな計画。

2012-01-09 06:28:05 | 日常
 若い頃はそれなりに人生プランを立てる。

 働いてはいたけど他人より裕福になれるとは思えなかったし、何より病身の母や酒飲みの父との同居で日々の暮らしには余裕というものがなかった。それが当たり前と思い、不満でもなく何としてでも破綻してはいけないという気負いのほうが強かったかもしれない。

 わたしの一生は何なのだろう・・・。
 小さなことからコツコツ・・・手先は器用ではないけど手を動かすことに抵抗はなくむしろ好きだったので、自分の住む空間をこの手で自分色に染めてみようと心に決めた。初めはカーテンを手作り・・・。

 けれど、何かしようとすると必ず壁がある。カーテンというものは生地を大量に使用するということに気づいた。購入したときも重かったし、縫う作業も真直ぐ縫うだけなのに案外難しく、そこにアップリケや刺繍をしたけれど、仕事の合間にする作業としては疲れるばかり。
 仕上がりは・・・今考えると単に徒労だったような気もしなくもない。
 それでも外から眺めたりして自分では満足していた。座布団カバー、カバーの類もパッチワークなどで手作り。


 いろいろやっていくうちに少しづつカラーバランスが崩れていくのが分かり、処分したり、作り直したり。

 結局、室内のコーディネイトは無計画のために挫折。

 この空しい挑戦は長きに渡ったけれど家族のうち誰にも関心をもたれず、無のような結果で終りを遂げている。
 やっぱりお金で、良質のものを選択配置するほうが手っ取り早くて良かったのかもしれない。
 雑誌も『わたしの部屋』『わたしの手作り』そういった本をずいぶん参考にしたけど、今ホコリをかぶって処分を待つ状態。

 ささやかに過ぎるわたしの計画は、もうこれきりなのだろうか・・・。

『風の又三郎』207。

2012-01-09 05:58:52 | 宮沢賢治
嘉助は、仰向けになって空を見ました。空がまっ白に光って、ぐるぐる廻り、そのこちらを薄い鼠色の雲が、速く速く走ってゐます。そしてカンカン鳴ってゐます。

☆火星を仰ぐと、紅いカラー(色)で現われる。
 空(天)に博/大きく広がる考えは回/めぐり魄(たましい)は蘇る。
 死期の運/めぐりあわせ)は、即ち束/自由を奪われることで、総ては冥(死後の世界)である。

『城709。

2012-01-09 05:42:09 | カフカ覚書
しかし、いかにも正当な心配ではありますが、わたしに言わせれば、こういう心配だけでは、まだ自分の願いをあきらめる理由にはなりかねます。

 正当な/berechtigte→belastigen/悩ます、罪を負わせる。
 願い/Sache・・・事件。
 
☆しかし、いかにも罪を負わせるような悪い予感ではありますが、わたしに言わせれば、こういう悪い予感だけでは、まだ事件を思案するのを諦める理由にはなりかねます。