雪が降る・・・思い描く光景と現実との差異。
期待していた雪はこちらでは降ることなく、ただ寒さのみの朝を迎えている。(つまんないな)は不遜。TVに映る次々滑って転倒の悲劇は切実。
何年か前に雪道で転倒した時にはスクッと立ち上がれたけど、今のわたしは無理かもしれない。
二十年も前の大雪の・・・翌日。
父の診察日だったその日、父は何が何でも「行く」と言い張り、杖と傘との四本足で出かけた。もちろんわたしも付いて行く。(少し行けば諦めるわ)と思っていたのに、ぐんぐん行きバス通りまで。
ここからは坂道、いくら何でも・・・。
しかし、父はここでとんでもない行動に出た。
歩道ではなく車の摩擦で雪が解けている車道を歩くと言い出し、道の真ん中に。(何で、何でそういうことが出来るの!)
そこからクリニックまで百メートルくらいだろうか・・・。
車道を歩く老人を避けるため、車は片側通行に。
恥ずかしくて顔をあげられないわたしに父は言った。
「な、大丈夫だろう」と。
診察後はあっさり、「タクシーを呼べ」と、父。
「はい、はい、わかりました」と、わたし。
期待していた雪はこちらでは降ることなく、ただ寒さのみの朝を迎えている。(つまんないな)は不遜。TVに映る次々滑って転倒の悲劇は切実。
何年か前に雪道で転倒した時にはスクッと立ち上がれたけど、今のわたしは無理かもしれない。
二十年も前の大雪の・・・翌日。
父の診察日だったその日、父は何が何でも「行く」と言い張り、杖と傘との四本足で出かけた。もちろんわたしも付いて行く。(少し行けば諦めるわ)と思っていたのに、ぐんぐん行きバス通りまで。
ここからは坂道、いくら何でも・・・。
しかし、父はここでとんでもない行動に出た。
歩道ではなく車の摩擦で雪が解けている車道を歩くと言い出し、道の真ん中に。(何で、何でそういうことが出来るの!)
そこからクリニックまで百メートルくらいだろうか・・・。
車道を歩く老人を避けるため、車は片側通行に。
恥ずかしくて顔をあげられないわたしに父は言った。
「な、大丈夫だろう」と。
診察後はあっさり、「タクシーを呼べ」と、父。
「はい、はい、わかりました」と、わたし。