続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

発見。

2012-06-04 06:32:50 | 日常
 世界をよく眺め渡すとそこには何かしら発見がある、けれど日常に忙殺されて視野は狭くなるばかり。世の中は知らない事で満ち溢れていても今日成すべきことに追われてしまう。


 観音崎の長を務めた何某という人は、通勤の往復に植物観察を敢行していたらしい。そこで、ふと見つけた《タシロラン》
「これは・・・この地域には生息不可とされているものでは?」博物館に問い合わせてみると、少し前にもそれを発見した学芸員がいて、独自の命名をしたが、南方地域の《タシロラン》と合致した事が判明。「二件目の発見となりました」との説明を受けた観音崎での植物観察会。

 野山を彩る緑・・・四季の変化、足元の小さな草にも目を留める好奇心。見識の集積が差異に気づかせてくれる、その喜び。

 外に出ると、青い空に浮かぶ雲の変化に驚かされることがある。四季それぞれ気圧の関係で発生する雲の成り立ちは美しくも、時として恐怖を誘うものでもある。
 数え切れないほどの草花の生息・・・わたし達は全てと共生している。必ずしも人間優位でないことを思い知らされる災害をも真摯に受け止めて、共に在ることを享受したい。


 発見、世界はそれを待っているかもしれない。足元に咲く小さな可憐な花でさえも。
 

『風の又三郎』340。

2012-06-04 06:25:08 | 宮沢賢治
それからゆっくり、腰からたばこ入れをとって、きせるをくはえて、ぱくぱく煙をふきだしました。奇体だと思ってゐましたら、また腹かけから、何か出しました。

☆要は新しく演べる鬼(死者の魂)の態(ありさま)である。
 詞(ことば)の復(繰り返し)で、可であり、遂/成しとげている。

『城』842。

2012-06-04 06:06:56 | カフカ覚書
 夫人がろうそくをもって帰ってき、箱のまえにひざまずいて訓令書をさがしはじめると、Kは、「わたしが奥さまのお手つだいをして、さがしてあげましょうか」村長はにっこり笑いながら頭をふった。

 夫人/Frau→Frei/自由。
 ろうそく/kerze→katte/鎖、束縛、連鎖。
 箱/kasten→kastell/要塞。
 ほほえむ/lachelnd→rachen/復讐する。
 頭/kopf・・・意思。

☆自由を束縛すると衰微する。要塞という策略で救済をさがすこと、「自由は効果がありますか?」(死への)入門は復讐の意思に震えていた。