カフカに併せて賢治を読んでいる。賢治に併せてカフカを読んでいる。
国道でたまたま出会った旅人に、ぼくは尋ねてみた。七つの海のむこうに七つの砂漠があり、そのまたむこうに七つの山があって、その七つめの山のうえに例の城があるのでしょうか、そして・・・(カフカ『断片』より)
この考えは、賢治の『七つ森』に匹敵する。
又三郎を、幽(死界)の太陽と解釈しているけれど、
こんな場所は、ぼくには初めてだ。息がせく。太陽と並んで、太陽よりさらにまぶしく、ひとつの星が輝く(カフカ『八つ折り版ノート』より)
というように、存在をもうひとつの太陽=真実という仮想を条件に構想をめぐらせている。
大きな課題である。
「お前は宿題のようなもの。解いてやろうという生徒がどこにもいない。」(カフカ)
賢治の絶対平等の精神、カフカの真理への洞察・・・二人は同じ道を歩いている。強いて言えば、カフカの傷の深さがわたしを刺激し追い立てていることは間違いない。
国道でたまたま出会った旅人に、ぼくは尋ねてみた。七つの海のむこうに七つの砂漠があり、そのまたむこうに七つの山があって、その七つめの山のうえに例の城があるのでしょうか、そして・・・(カフカ『断片』より)
この考えは、賢治の『七つ森』に匹敵する。
又三郎を、幽(死界)の太陽と解釈しているけれど、
こんな場所は、ぼくには初めてだ。息がせく。太陽と並んで、太陽よりさらにまぶしく、ひとつの星が輝く(カフカ『八つ折り版ノート』より)
というように、存在をもうひとつの太陽=真実という仮想を条件に構想をめぐらせている。
大きな課題である。
「お前は宿題のようなもの。解いてやろうという生徒がどこにもいない。」(カフカ)
賢治の絶対平等の精神、カフカの真理への洞察・・・二人は同じ道を歩いている。強いて言えば、カフカの傷の深さがわたしを刺激し追い立てていることは間違いない。