続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

わたしを励ますもの。

2012-06-26 06:26:04 | 日常
 わたしはカフカの作品を読んでいる、従順な読者として繰り返し読んでいる。けれど、少し違う解釈をしている。この責任を取るためにあえて名前を記し、覚悟して読んでいる。

 そんなわたしを励ましてくれるのは、やはりカフカの作品であり、ノートに書かれた一文である。

「おまえは、最大の課題にただ触れるだけでもいい、その課題の迫ったことをかぎつけるだけでいい、それが存在することを夢見るだけでいい、せめてこの夢想をこい願うだけでいい、願いのための文字を習うことから始めてもいい、と言う。」(『八つ折り判ノート』より/飛鷹節 訳・新潮社版)

 カフカ作品の底の底まで下りてその課題を共有したい、一読者としての願いである。不確かなところは多々ある、それを承知で読み進めている。全体の中でカフカが叫びを上げて告発しているその課題の大意を掴めればそれでいいと、そこまでがわたしの力の範囲だと思って読んでいる。

『風の又三郎』362。

2012-06-26 06:10:47 | 宮沢賢治
見ると、一人の変に鼻の尖った、洋服を着てわらぢをはいた人が、手にはステッキみたいなものをもって、みんなの魚を、ぐちゃぐちゃ掻きまはしてゐるのでした。

☆推しはかる傷(悲しみ)の衆(人々)、駄/つまらない悔/過ちに気づいて残念がっている。脅かす幻が溢れるのを忍(堪える)片(もう一方)の微(ごくわずかな人々)。
 遷/移り変わる様(すがた)は複/くりかえされる。
 寂しい途(みち)の衆(人々)
 御/おさめる総/すべて。

『城』864。

2012-06-26 05:52:39 | カフカ覚書
とにかくB課へとどいたのも、書類の封筒だけでしてな、それには、この封筒の中身(と言っても、実際にはなにも封入されていなかったわけですが)は測量師の招聘にかんする文書であるということしか記してありませんでした。

 課/Abteilung→Abtretung/Tod、死。
 書類/Akt→Acht/追放。
 封筒/umschlag→umschlagen/悪化する。
 招聘/Berufung・・・任命、注意、控訴。

☆Bの死に現われたのも、追放の悪化だけでしてね。それにはこの(と言っても実際には追放などなく)測量師(土地のないことに気付いた人)の任命をおぼろげの感じるだけでした。