続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

郵便システムに困惑。

2014-07-30 06:38:38 | 日常
 夕刻、外で90才過ぎのKさんの声がした。
「えっ、郵便屋さんじゃないの?」
「ハイ、ぼくは違います。」(新聞配達です、見れば分かるでしょ)

 Kさんは何を言っているのだろう。外に出てKさんが家に戻るのを追った。(それにしても早くて追いつけない)
「Kさん、何なの?」と聞くと、
「これさぁ」と、手に持った紙片を見せてくれた。

 郵便物不在通知(?)だった。急いでわたしの携帯を持ち出し、電話をしてみた。
「もう一度・・」と言っている、番号はあっているはず・・・。
「おかしいねぇ、」お客様係りに再び電話してみると、「○○さまですね、それはすでに保管期日を過ぎておりますので市役所のほうへ返してあります」という返事。

「市役所へ電話してみよう」というと、「いいよ、明日わたしが市役所へ取りにいくから」という。
(この炎天下、市役所まで行くなんて!)
 取り急ぎ電話をしてみると、テープの声で『今日の業務は終了いたしました』・・・時計を見るとすでに6時に近い。

「息子さんに、市役所に電話してもらったら」というと、「息子はすぐ怒るから・・・恐いんだよ」と消極的。
 先日、日赤の関係で伺ったときに「お母さんがお元気でいいですね」と言ったら「今では母に介護してもらっています」と笑っていた息子さん。(息子と言ってもわたしと同じ年)
「大丈夫よ、『母には感謝しています』って言っていたもの」とわたしが言うと、Kさんはポカンとした表情で「彼女が家に入ると困るから・・それで」と口ごもった。


 不在の場合、電話連絡がないと郵便物は依頼主に返却されてしまうことが判明。高齢者で電話が不得手な場合もある、現にKさんは電話が出来ずに郵便配達が来るのをこの猛暑の中、外で立って待っていたという。それも幾日も保管期間が過ぎてしまうほどの日数を。
「お宅のあの角まで行って待っていたんだよ、毎日。どこへも出かけないで・・・」

 切なくて聞くのが辛いほどに胸が痛んだ。(知らなかった・・・)

 今日不在でも明日も来てくれると思ったわたしの楽観、その日不在だと、連絡がないかぎり永遠に郵便物は届かないなんて!

 90才過ぎのKさん、「お母さんはわたしが2才のとき、お父さんも早くに亡くなって、後妻さんに育てられたけど、学校にはろくすっぽ行かないまま奉公に出たから、字もあんまり・・・」と聞いたことがある。身体が丈夫なKさんを羨望しているけれど、それなりに困難を乗り越え、今また続いている。
「わたし宛の郵便が届かないだろう、考えると夜も眠れないのさ」とつぶやいた。

 わたしの朝一番は、Kさんに変って市役所に電話をすること・・・健忘症のわたし、がんばれよ!

『ポラーノの広場』411。

2014-07-30 06:18:32 | 宮沢賢治
じつはあなたもご承知でせうがあの早しの仲でわたくしが社長になって木材乾溜の会社をたてたのです。


☆衝(重要なこと)に到らせる輪(わの形)を注(書き記す)。
 奢(分を越す)を懲(こらしめること)を黙っている。
 罪を勘(罪をただす)理由は、悔いと赦(罪やあやまちをゆるす)ことである。

『城』1697。

2014-07-30 06:10:25 | カフカ覚書
『扉をこわしたのは、だれかね」と、教師は、あいかわらず襟くびをつかまされている手をなんとか振りほどこうともがいている助手たちにたずねた。


☆企みを認めたのは誰かね」教示はあいかわらず無益な奸計を試みることを振り払おうとしているように、助手(脳、知覚/精神)に、うわべを偽った。